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支援のアイデア

ソーシャルスキルを学ぼう①

支援の必要な子どものなかに、人との関係性を築くために必要な「ソーシャルスキル」の未熟さが見られます。人とのかかわりが苦手、みんなと一緒の行動が難しい……。ソーシャルスキルについて紹介します。
\STUDY/
学ぼう! ソーシャルスキル
友だちと円滑な関係を築くために必要な「ソーシャルスキル」とは何でしょうか。乳幼児期の発達の視点で解説します。
ソーシャルスキルは発達段階の上層部分
普段意識することのない人間関係を円滑に営み、維持する力
他者と良好な関係を築き、関係を維持しながら、円滑な社会生活を送ること。それに役だつさまざまな技能を「ソーシャルスキル」といいます。たとえば、「あいさつをする」「お礼を言う」など、他者から受け入れられる行動、人とのかかわりの中で好ましい結果が得られ、好ましくない結果を回避できる行動、社会的に妥当性もある行動などと定義されています。
では、ソーシャルスキルを発揮するために必要なものとは何でしょうか。それは、①適切な社会的行動についての知識(状況に応じたふさわしい行動がわかる)、②実行する力(ふさわしい行動を起こしたことがあり、できると思える)、③フィードバック機能(自分の行動を振り返れる)の3つです。
たとえば、「プレゼントを受け取る」という状況を想定してみましょう。①をもらったらお礼を言うことを知っている。②実際に「ありがとう」と言える。③相手の反応から「笑顔で言えばもっとよかったかも」などと自分を振り返れる。これが、ソーシャルスキルが身についている状態です。多くの人が自然と発揮しているように見えるソーシャルスキルは、実はこのように、さまざまな要素が総合的に作用し合いながら成り立つものなのです。
教えてくれた人/
東京学芸大学大学院 教育学研究科教授 藤野 博
武蔵野東教育センター 副所長 高松明広
公認心理士・臨床心理士 大沢徹也
SST教室・リトムーブ教室担当 髙橋奈都子
イラスト/青山和代
取材・文/こんぺいとぷらねっと
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掲載されているのは

PriPriパレット 2023年10・11月号

PriPriパレット 2023年10・11月号

6〜9ページに掲載

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