イライラの受け止め方②
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「暴れる」「叫ぶ」などの姿に表れるネガティブな感情。じつはそれは、乳幼児期の心の育ちにおいて重要な過程です。保育者が子どもの思いをどう理解し、受け止めたらよいのかを考えます。 | |
「あきらめられる」提案を 使いたかったおもちゃを使えず子どもがパニックになる場合は、ほかのものに目を向けさせます。「あのおもちゃ、おもしろそうだね」と切り替えを促したり、「これも同じようにあそべるよ」などの折り合いをつけられることばをかけたり。目当てのものを使っていた子が「そっちのほうがおもしろそう」と気が変わり、譲ってくれる場合も。 |
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「あたりまえ」にこそ注目して声をかける 保育者は「椅子に座れない」「暴れた」など不適切な行動に目が向きがちです。しかし、大切なのは「あたりまえ」の行動。たとえば「先生のお話を聞けているね。聞いてくれてありがとう」「はさみを持ってこられたね」など、日々声をかけることで、子どもは保育者への信頼を高め、「悪い子」と思われがちな周りからの印象も変えられます。 <ことばかけ例> ● 「朝の会でお座りできたね」 ● 「おしゃべりせずに お話聞けたね」 |
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教えてくれた人/ 臨床心理士 植松紀子 イラスト/ くすはらくう 取材・文/丸山亜紀 |