投げる・受け取る動作①
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今号は、「投げる」と「受け取る」動きに着目します。おもにボールを使った動作となり、体幹のほか、「見る力」が必要になります。 | |
投げる・受け取る動作は ものを「見る力」が不可欠です 投げる動作は、片足からもう一方の足に重心を移動させて腕や全身を使います。そのためには、体幹が十分に育っていることや、手や足を協調させてスムーズに動かせることが必要です。一般的に、下図「投げる・受け取る発達の順番」の3までは、教えなくても3歳ごろにはできるようになります。しかし4以降の、的に向かって投げる〜受け取る動作の習得には、くり返し練習することが必要で、さらに、「見る力」が不可欠です。 この「見る力」とは、たくさんの色の中から特定の色を見つけるなど、見たいものに素早く視線を合わせる眼球の動きや、対象物の位置や自分との距離を捉える空間認知能力、目で動くものを追い続ける動体視力などのことです。視力検査では測定できないので、十分育っているかは日常の生活や活動の姿から判断します。 |
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投げる・受け取る発達の順番 1 下手で転がす 2 下手で投げる 3 上手で投げる 4 的に向かって投げる 5 放物線を描いて 遠くに投げる 6 受け取る |
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教えてくれた人/作業療法士、保育士 吉賀紀久美 イラスト/宮下 和 取材・文/こんぺいとぷらねっと |