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発音が気になったら?①

「さかな」が「ちゃかな」になるなど不明瞭な発音が気になるという悩みをよく耳にします。乳幼児期は、発音の発達の過渡期。どう接したらいいのか、言語聴覚士がお答えします。
口や舌の動きを保育のなかで観察しましょう
正しい発音には口や舌を自在に動かす力が必要です。乳幼児期は発達の過渡期なので発音の不明瞭さは自然なものですが、口や舌の動きを生活のなかでよく見ることで、発音の土台が育っているかを知る手がかりになります。食事のほか、口周りを動かすあそびを取り入れると、より色々な動きを確認できるでしょう。
食事中の動きを観察する
食事は口や舌を動かす、日々行うものなので、子どもの動きをよく観察するチャンスです。ひと口の量が多くなってしまう、咀しゃくできず丸のみになりやすい子は、口や舌の動きが未熟かもしれません。食事を上記の視点で観察し、気になることはメモをとることで、専門機関への相談を検討する材料にしてもよいでしょう。
食べこぼしはあるか
口周りの筋肉が未熟で唇をしっかり閉じることができないと、食べこぼしが多い、よだれが垂れやすいことがあります。
食事のスピード、量は適切か
次々に口に運んでいないか、量を自分で調整できるかを確認。丸のみになる場合は、保育者が補助しても。
よく噛んでいるか
「モグモグしてね」「かみかみしてね」とことばをかけ、大人の動きをまねできるかどうかも確認してみましょう。
かじりとりができるか
スティック状の食材を食べるときは、一口の量を認識できているか、食べ物の硬さや大きさを感じとることができるかを見ます。
教えてくれた人/言語聴覚士 田中春野
イラスト/妹尾香里 取材・文/オフィス朔
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PriPriパレット 2023-2024 12・1月号

PriPriパレット 2023-2024 12・1月号

36ページに掲載

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