すぐにいら立つのはなぜ?①
集団活動に参加できない。じっとしていられない。思うようにならないとかんしゃくを起こす。このような姿を「この子は発達障害かもしれない……」と結びつけていませんか?しかし、子どもの気になる行動にはさまざまな理由や背景があります。子どもの気になる行動をどう多角的に捉え、対応するか一例をご紹介します。 | |
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ー今回ご紹介するのは、ー すぐに手が出るAくん。 友だちがあそんでいるおもちゃを使いたい5歳のAくん。保育者に別のおもちゃをすすめられましたが、納得できなかったようで突き返し、放り投げました。 |
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すぐに苛立つのはなぜ? |
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ーこれが理由?ー 睡眠不足による情緒不安定 睡眠が十分に取れていないと、苛立ちやすくなります。夜遅く寝て朝起きられず、朝食をとれないとおなかがすき、イライラして手が出る子もいます。 対 応 睡眠不足が疑われるときは、保護者に「夜、寝つきはどうですか?」などとたずね、「睡眠記録」の記入を提案。記録をもとに、まずは睡眠改善のアドバイスをします。 |
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ーこれが理由?ー ことばの表出がうまくいかない 知的な遅れがなくても、口腔機能の未発達や不安が強いなどの理由でことばの表出が困難な子どももいます。気持ちを伝えられないもどかしさから手が出てしまうことがあります。 対 応 短い単語で答えられる選択肢を提示する、子どもの好きなあそびを一緒にするなど、ことばを発しやすい環境をつくり、ひと言でも発せたら「わかったよ」と伝え、「言えた!」「伝わった」という成功体験を積んでいきます。 |
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教えてくれた人/ 心羽えみの保育園石神井台 園長 臨床発達心理士・特別支援教育士 高橋雅江 マンガ・イラスト/ちちち 取材・文/こんぺいとぷらねっと |