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支援のアイデア

“困り方に困っている”子どもたち②

困っている状況で、手を差し伸べられても「大丈夫」と答えてしまう、そんな子はいませんか?生きていくうえで欠かせない「助けを求める力」。すべての子どもに身につけてほしい、この力を養うために保育者ができることを考えましょう。
適切に助けを求める力 援助要請スキルとは
困ったときに助けを求め、他者の力を適切に借りながら、最終的に自分で問題を解決できる技術を「援助要請スキル」といいます。援助要請スキルの基本的な考え方を紹介します。
援助要請3つのタイプ
助けを求める行動には、次の3つのタイプがあります。「援助要請 自立型」が理想ですが、幼児期は「援助要請 回避型」や「援助要請 過剰型」が多いでしょう。「援助要請 自立型」を目指して導いていきましょう。
目標は、少しずつ援助を減らしていくこと
援助要請スキルを育むために大切なのはステップを踏むことです。助けたり、手伝ったりしながらも、徐々に援助を減らしていくことを目標にしましょう。下記は、保育者の援助と子どもの作業の割合の段階的な変化を示しています。
子どもは自信がないと「代わりにやって」と言いがちです。頼まれたときは、快く受け入れましょう。
できないときは、「一緒にやってみようか」と提案し、保育者が手本を示します。
子どもの様子を見て、その子に合う方法でアドバイスを。できないところは手伝って。
できないポイントがわかってきたら、それに合わせた助言をします。
子どもが「見ていて」と言ったら、手出しや口出しは控えて見守ります。成功したらほめます。
教えてくれた人/星槎大学大学院 教育実践研究科教授 阿部利彦
イラスト/しおたまこ
取材・文/麻生珠恵
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PriPriパレット 2024年2・3月号

PriPriパレット 2024年2・3月号

26・28・29ページに掲載

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