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「かんしゃく」の要因って?

泣いたり乱暴したりといった興奮状態であるかんしゃく。そのメカニズムをご紹介します。
かんしゃくは欲求不満を原因とする感情の爆発
かんしゃくは多くの子がたどる成長の一過程
かんしゃくの原因は、「自分の要求が満たされないことで生じる欲求不満」です。幼い子は、自分の思いをことばでうまく伝えられない上、思い通りにならなかったときに「また次がある」と気持ちを切り替えることもできません。そのような理由で生じた欲求不満が、かんしゃくとなって表れます。かんしゃくの原因は「満たされない要求」なので、多くの場合、欲求が満たされればかんしゃくは収まります。また、成長とともに、自分の思いを満たす術も身につき、欲求を満たせなくても、うまく気持ちを切り替えられるようになるので、自然とかんしゃくは減っていきます。
かんしゃくは定型発達の子の発達過程でもよくある行動で、発達障害だから起こる特別なものではありません。しかし、自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如・多動症(ADHD)の子の「かんしゃく」は、定型発達の子のかんしゃくに比べて、程度が激しい、落ち着くまでに時間がかかる、ささいなことでかんしゃくを起こしやすいなどの傾向があります。そのため、対応に苦慮することは多いですが、かんしゃくを起こすメカニズム自体は、程度の差こそあれ、発達障害の特性がある子と定型発達の子とで違いはないのです。
教えてくれた人/
Neurodiversity at Work代表取締役 子ども・青少年育成支援協会 代表理事(共同代表)
村中直人
心羽えみの保育園石神井台 園長
高橋雅江
イラスト/やまもとあやこ
取材・文/森 麻子
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PriPriパレット 2024年6・7月号

PriPriパレット 2024年6・7月号

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