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支援のアイデア

パニックにならない防災対策③

園の活動中に災害が発生した際にどうすればよいのか。発達に特性のある子と保育者のパニックを軽減できるよう、災害時に起こりうる困りごとをシミュレーションしながら、日頃からできる備えを確認していきましょう。
災害発生時
災害発生時は、保育者も動揺してしまうものですが、慌てている様子は、子どもたちの不安を増幅させることに。避難訓練を思い出し、指示ははっきりわかりやすく。支援が必要な子には、個別のフォローをします。

簡単なことばで ゆっくり冷静に指示を

保育者が慌ててしまい、大声や早口で話すと、子どもたちは不安になります。特に日頃から一斉指示の理解が難しい子には、ますます話が伝わらなくなります。指示を出すときはひとつずつ、短くわかりやすいことばを使うことを心がけて。普段の保育においても、簡単なことばでゆっくり話す習慣づけを。
ことばかけ例
× 「みんな! 机の下にもぐって体を丸めて! 揺れがおさまったら
防災頭巾をかぶって、先生の話をちゃんと聞いてね」
「机の下でだんごむしのポーズだよ」
「頭巾をかぶります」「先生のところに集合」

見通しが持てるように そばについて状況説明を

時間的な見通しが持ちづらい子は、災害が起こった状況が飲み込めず、次に何をすればよいのかがわからずに極度の不安を抱えます。今どんな状況なのか、これから何をするのかを、その子のそばで説明する役割の保育者が必要です。簡単なことばで、短く説明しましょう。
ことばかけ例
「長い針が4になったら、
 〇〇公園に行きます」
教えてくれた人/
国立障害者リハビリテーションセンター
発達障害情報・支援センター
発達障害情報分析専門官 与那城郁子
イラスト/ハラアツシ
取材・文/仲尾匡代
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掲載されているのは

PriPriパレット 2024年6・7月号

PriPriパレット 2024年6・7月号

24.28ページに掲載

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