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支援のアイデア

保育者を避ける保護者の心理とは?①

話しかけようとすると目をそらす、送迎時もスッと行ってしまうなど、保育者を避ける保護者の気持ちを想像し、対応を考えます。
保護者は保育者との会話に、ネガティブな印象を持っているのかも。
まずは信頼関係を築くところから始めましょう。
対応のコツ
機会を見つけてポジティブな話を
保護者と話す機会を見つけて、子どもの素敵な面や楽しそうな姿の話をしましょう。保護者に子どものことを伝える時の心得は「ほめるのが7割」。保育者が子どものできないところではなく、取り組んでいることを見ているのだと伝えていきます。次第に「この先生はうちの子をちゃんとみてくれている」と心を開き、話しやすい関係になっていくでしょう。
困っている子を主語にして話します
子どもの気になる様子やその子が困っていることを保護者に伝える時は、「園が」困っている、「ほかの子が」困っているという言い方は避け、「その子」を主語にします。その子が指示を理解しづらそうなので、こうしたらもっと理解できると思う、というふうに対応までを考えた上で、その子がより安心して園生活を過ごせるようになる、という視点で伝えます。
OK [ 子どもを主語にした伝え方 ]
「クラスみんなに向けたお話が聞きづらいようで、ユウちゃんが困っていたんです。1対1で話すと理解しやすかったようなので、今後はそうしますね」
NG [ 園の都合を主語にした伝え方 ]
「クラスみんなに向けたお話が聞きづらいようで、ほかの子と一緒に活動できずユウちゃんを待つ場面があります。何度も指示をし直しているんです」
教えてくれた人/筑波大学名誉教授 徳田克己
イラスト/コウゼンアヤコ
取材・文/小栗亜希子
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PriPriパレット 2024年6・7月号

PriPriパレット 2024年6・7月号

58-59ページに掲載

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