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聞こえているのに、聞き取れない?②

子どもが話を聞いていないようだったり、指示と違うことをするとき、聞く気がない、話の理解ができないのではなく、「聞き取り」に問題がある可能性があります。様々な理由から、聞き取りづらさを感じている子どもがいることを、保育者は知っておきましょう。
聞き取りづらさを軽減する配慮と環境
聞き取りづらさのある子どもが困らず生活できるよう、できるだけ雑音が少ない環境を整え、保育者の対応も工夫します。
大事な内容は一対一で伝えるほか、「散歩に行くよ。ぼうしをかぶってね」と言いながら、歩くポーズやぼうしをかぶるしぐさをするなど、耳からの伝達だけでなく、視覚の活用も有効です。
話し方・伝え方
保育者が話しかけるときはワンフレーズずつ区切り、ゆっくり話します。高い声は聞き取りづらいので低めのトーンを意識します。
手を挙げる、肩に触れるなど、注意を引いて話す
身振りを添えたり、具体物や絵などを用いたりして伝える
環境の工夫
がらんとした空間や机、いすなどを引きずる音が響くと聞き取りづらさが増すので、壁や床に音を吸収するものを置き、雑音が少ない環境を整えます。
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教えてくれた人/国際医療福祉大学
成田保健医療学部言語聴覚学科講師
佐々木香緒里
取材協力/近畿LiD / APD当事者会
イラスト/モリナオミ
取材・文/こんぺいとぷらねっと
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PriPriパレット 2024年8・9月号

PriPriパレット 2024年8・9月号

28,32ページに掲載

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