発達支援 基本の【き】①
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| 新たなクラスでの新年度。クラスには、さまざまな個性の子どもがいることでしょう。子どもの気になる行動や姿が見られたとき、どのように関わっていけばよいのか、発達支援の基本を紹介します。 | |
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その子の理解から始まる支援 園で出会う子どもたちのなかには、「特定のこだわりがある」「集まりのときに座っていられない」など、気になる行動が見られる場合があるでしょう。保育の現場でも、発達障害のことばや概念が広まってきていますが、保育者は気になる行動を安易に「発達障害かも」と決めつけないよう注意が必要です。 大切にしたいのは、子どもの気になる行動が見られたとき、その背景を考えること。表面的な行動は同じでも背景にある特性は一人ひとり異なり、対応も変わってくるからです。背景に目を向け、子どもの想いを理解することから支援は始まります。 |
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\ステップで考える支援/ 感覚統合が未熟な子10のタイプ ①その子のことをよく知る 目に見える行動だけではなく、行動の背景にある特性を理解することが第一歩です。なぜ、どんなときにその行動をとるのか、日々の観察と関わりから探っていきましょう。 ②個々に合わせて対応する 行動の背景にある特性によって、アプローチの仕方も変わります。コミュニケーションの工夫、視覚支援や刺激の抑制といった環境の工夫など、その子に合った支援を考えます。 ③行動や感情をことばにする ことばで気持ちを表せない子には「〇〇できてうれしかったね」「悔しかったね」などと言語化して受け止めます。わかってもらえた安心感、自分の気持ちへの気づき、保育者への信頼感が育ちます。 |
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まずは理解を深めよう 発達障害の基礎知識 |
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![]() 生まれつきの脳機能の偏りが関係する 誰しもがもつ得意・不得意には個人差があり、それは脳機能の働きに由来します。発達障害とは、その脳機能の偏りが大きいために日常生活に困難が生じており、支援が必要な状態のこと。本人の様子や困りごとの程度などをもとに診断がつきます。診断は医師が行います。 ![]() 一人ひとりの視点に立った支援が必要 子どもは十人十色です。一人ひとり持っている特性が違えば、その強弱や現れ方も異なり、さらには複数の特性をあわせ持つ場合が多いともいわれています。そのため、それぞれの視点に立ったオーダーメイドの支援が求められます。これは、合理的配慮の観点からも大切なことです。 ![]() 気になる子=発達障害と決めつけない 気になる行動をとる子に対して、保育者が安易に発達障害だと決めつけたり、憶測で診断名を口にしたりすることは避けましょう。発達障害かどうかに関係なく、大切なのは、目の前にいるその子に合った関わり方を考えていくこと。苦手なことはサポートし、楽しく過ごせるようにすることです。 |
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診断名にとらわれすぎない 発達障害は、「自閉スペクトラム症(ASD)」「注意欠如・多動症(ADHD)」「学習障害(LD)」「発達性協調運動症(DCD)」の4つに大きく分けられます。これらは必ずしも単独で現れるわけではなく、複数を併発している場合も多いとされます。 発達障害の診断は医師が行います。保育の現場においては「○◯ちゃんはADHDだから」などと診断名にとらわれず、子どもの気になる行動が見られたときは「この子は今どんな気持ちかな?」「この行動の理由は何かな?」と考え、必要に応じて適切な支援をすることが大切です。目の前の子どもを多角的に捉え、その子に合った関わりや環境を工夫していきましょう。 |
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教えてくれた人/ 東京都清瀬市 子どもの発達支援・交流センターとことこ センター長 岩澤寿美子 イラスト/鈴木衣津子 取材・文/オフィス201(中西翔子、船越 唄) |




