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0・1・2歳児の生活

0・1・2歳児の感染症と予防接種【1】

0・1・2歳児の感染症と予防接種【1】

抵抗力の弱い小さな子どもは感染症にかかりやすい

冬は、ウイルス性の感染症が流行しやすい時期。子どもは抵抗力が弱く、集団で生活している園では、感染症が広がりやすくなります。特に、母親からもらった免疫力が弱まりはじめる生後6か月ごろからは、感染症への注意が必要です。

乳児は、体温調節機能がまだ十分ではないため、室温や外気温によって体温がすぐに変化しやすく、高熱も出やすいでしょう。おとなは熱の高さに気をとられがちですが、熱以外の症状――便の状態や食欲、きげんなど、全身の状態をしっかりと観察することが大切です。

感染症で特に注意したいのは、下痢です。小さい子どもが下痢をすると脱水症状につながりやすく、体へのダメージが大きいため、下痢の症状が見られたら水分の補給を積極的に行いましょう。また、皮膚や粘膜のバリア機能も未熟なので、乾燥しすぎると、かぜやインフルエンザなどにかかりやすくなります。

お話 小野崎佳代先生
心身をはぐくむ大切な乳児期。育児のパートナーとして、子どもや保護者にどのような働きかけをすればよいか、毎回多彩なテーマでお届けします。元東京都荒川区立保育園園長。現在は東京未来大学の実習指導教員として、保育者をめざす学生の育成にあたる。「子どもとことば研究会」会員。
取材・文/吉野 玲 イラスト/かまたいくよ

 

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PriPri プリプリ 2014年12月号

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102-103ページに掲載

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