子どもの力を引き出す保育
聞く力・話す力「聞く力を育てる3つのポイント」
聞く力と話す力は、いっしょに育っていくもの。まずは周りのおとなが話を聞く姿勢を見せること。「ちゃんと聞いてもらえた!」「わかってもらえた!」という実感が子どもたちの話をする満足感につながります。しだいに信頼感や安心感が育てば、話を聞き、伝え合う喜びを分かち合えるようになります。
[1]聞ける状態をつくる
生理的・心理的な状況が整わないと子どもは集中して話を聞けません。外あそびから帰ってきたらひと呼吸置いて子どもが落ち着いてから話す、聞くときは座るようにするなど、話を聞ける状況を整える習慣をつけましょう。
[2]集中して聞けるように話す
子どもが話を聞いていられる時間はそんなに長くありません。年齢や成長段階に応じて集中できる時間内に、子どもが理解できるよう、要点をしぼってわかりやすく簡潔に話しましょう。
[3]聞く習慣をつける
絵本の読み聞かせはもとより、1日のスケジュール、行事の参加についてなど、身近な話題を子どもが興味を持って楽しく聞ける工夫をしましょう。日々の積み重ねから理解力や集中力が育ち、聞く態度が身につきます。
お話/山崎あづま(私立保育園元主任保育士)
どうしたら伸びる 取材・文/高橋さやか イラスト/セキ・ウサコ