子どもの力を引き出す保育
聞く力・話す力「話す力を育てる3つのポイント」
聞く力と話す力は、いっしょに育っていくもの。まずは周りのおとなが話を聞く姿勢を見せること。「ちゃんと聞いてもらえた!」「わかってもらえた!」という実感が子どもたちの話をする満足感につながります。しだいに信頼感や安心感が育てば、話を聞き、伝え合う喜びを分かち合えるようになります。
[1]伝えたい気持ちをしっかり受け止める
心が動いたときや、伝えたい気持ちがあふれたとき、子どもは話そうとします。子どもの気持ちに寄り添い、伝えたいことをていねいにくみ取り、共感することで、「わかってもらえた」と子どもが感じられることがとても重要です。
[2]「話せる」自信を育てる
人前で話せる機会をたくさんつくりましょう。当番活動などで、友だちといっしょにあいさつすることから始め、徐々に発表する機会をつくりましょう。楽しみながら話す経験をくり返すことで「話せる」自信がついてくると、自然に話せるようになります。
[3]子どもの話の先まわりをしない
子どもはときに何度も同じ話をしたり、うまく説明できなかったりすることもあるでしょう。そんなときもしんぼう強く待ち、途中で子どもの言いたいことの先取りをしたり、遮ったりするのはやめましょう。
お話/山崎あづま(私立保育園元主任保育士)
どうしたら伸びる 取材・文/高橋さやか イラスト/セキ・ウサコ