面談の進め方
保護者と心を通わせるコミュニケーションのコツ
ちょっとしたコツでコミュニケーションを円滑に
保護者のなかには話すのが苦手な人や、コミュニケーションがとりにくい人もいます。そんなときはちょっとした聞き方のコツを生かして話をスムーズに引き出しましょう。
●話があちこちに飛ぶ・内容がわかりにくいとき
「こういうことですね?」と確認しながら聞きます。お互いに内容を把握できます。
●話が途切れるとき
間を持たせようとつぎつぎ質問をしてしまいがちですが、かえって保護者が話せなくなってしまいます。そんなときはあせらずに、ちょっと気分転換を。子どもの楽しいエピソードや成長の姿を伝えましょう。
話したくなさそうな空気を感じたら、無理に聞き出そうとしないこと。子育てと仕事の両立という大変ななかでがんばっている姿を認め、「よくやっていらっしゃいますね」と話すなど心を配ります。どう答えていいかわからないのかな、と感じたら、イエス・ノーで答えられる選択型の質問と、話が広がるような質問を織り交ぜると会話がつながりやすくなります。
監修/今井和子先生
二十数年間、世田谷と川崎の公立保育園で保育士として勤務。その後お茶の水女子大学などの非常勤講師を経て東京成徳大学、立教女学院短期大学教授を務める。現在「子どもとことば研究会」代表。全国の保育者研修で講演などを行っている。
イラスト/すずきもも