「おかしいな」を早期発見するために
虐待の4つのチェックポイント
子どもの視点でチェックする習慣を持ちましょう
日頃から子どもと保護者の様子に目を配り、子どもの心身の状況をよく把握することが大切です。気になることがないか注意深く観察を。「いつもと違う」「あんなところに傷が……」など異変を感じたら、子ども、保護者、親子関係の3つの観点からチェックリストで確認します。
当てはまる項目が複数出てくると、虐待の可能性も高まります。児童相談所などの専門機関に相談・通告するなど早期に対応します。
虐待かどうかの判断に、保護者の意図は関係ありません。子どもの正当な権利がおびやかされ、つらく耐え難い状況であれば、それは虐待です。保護者が「しつけ」だと言っても、子どもの視点から見て以下のような状況がないか判断することが大切です。
- 【1】子どもの身体的な健康と安全がおびやかされていないか
- 【2】子どもに必要不可欠なものが与えられているか
- 【3】子どもが精神的な危険にさらされていないか
- 【4】保護者によって子どもの安心感が奪われていないか
監修/和田一郎先生
愛育研究所主任研究員、社会福祉士。児童虐待や子どもの貧困をテーマに研究。保育者への研修なども行っている。
イラスト/セキ・ウサコ