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発達に課題のある子への製作の支援 その【2】支援のキーポイント

発達に課題のある子への製作の支援 その【2】支援のキーポイント

今やることを具体的に示す

製作の目的や作り方のイメージが持てない
発達に課題のある子には、製作活動が「苦手」「嫌い」という子も少なくありません。手先の不器用さ、空間認知力の弱さといった障がいの特性で、うまく絵が描けない、はさみをうまく使えない、ということが製作嫌いの大きな原因になっています。

しかし、発達に課題のある子が、製作活動を苦手とするのは、「何を作るのか」「どうやって作るのか」というイメージ(見通し)を持てないことが原因になっていることもあります。他の子と同じように説明しても、製作の目的や作り方が理解できていないことがあるのです。

「わかっているだろう」ではなく、「わかっていないのかもしれない」という前提で、製作の見通しが持てる支援をすることが必要です。

 

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スモールステップの支援をじょうずに取り入れましょう
発達に課題のある子の支援を考えるときに重要となるのが、「スモールステップ」の考え方です。スモールステップとは、課題を達成するまでの工程を細かく分け、小さな目標を一つひとつクリアしながら課題を達成することをいいます。

いきなり大きな課題を出されると、ゴールが遠すぎて途方に暮れてしまいますが、小さな課題なら見通しも立てやすくなります。「少し頑張ればできるかもしれない」と思えるように課題の出し方を工夫し、課題をやり遂げられるように支援しましょう。

指導・監修/佐藤 曉(岡山大学大学院教育学研究科教授)
制作/みさきゆい

 

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PriPri プリプリ 2017年4月号

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