0・1・2歳児の育ち
食の“困った!”Q&A
少食、大食、丸のみに好き嫌い。「これではいけない?」と気になる、“困った!”にお答えします。
Q 好き嫌いを少なくするには?
A 発達に合わせた食材の形状、励ましのことばかけも
嫌いなものを増やさないためには、発達に見あう形状にすることが重要です。味が嫌いなのではなく、パサパサしているなどの触感でイヤになることも少なくありません。飲み込みにくいものにはとろみをつける、噛み切りにくいものは刻むなどの工夫が必要に。
また、チャーハンなど嫌いな野菜が細かく刻まれたメニューの際に「ピーマン入っていたけど食べられたね!」と声をかけ、「食べられた」という自信を持てるようにすることも有効です。お手伝いで食材に興味を持つような機会をつくると、嫌いなものが食べられるきっかけになることもあります。
Q 食事のマナーってどこまで教える?
A 楽しい時間にするよう、しつこく言わない
2歳までは、食前にあそんだものの片づけをする、手洗いをする、食事の挨拶をするなど、食べるまでの流れを教える程度で十分です。マナーを教えようと熱心になりすぎると、食事が口うるさく言われる不快な時間になりかねません。
椅子に姿勢よく座るために、背もたれと背中の間があかないよう、牛乳パックなどで作った箱を背もたれと背中の間に置き、足裏が床に届かない子には、足台を用意するとよいでしょう。
また、左にご飯茶碗、右に汁物椀、奥におかずの器、手前に食具と、和食の基本を踏まえた配膳を実践するのが望ましいでしょう。
イラスト/小沢ヨマ 取材・文/仲尾匡代