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保育のヒント

幼児期のことばの指導はどこまで?

子どものことばの力は楽しいあそびを通して…

子どものことばの力は楽しいあそびを通して…

環境を通して行うことが前提の幼児教育のなかで、「ことば」や「かず」の指導をどのように、どこまでやればいいのか?身構えてしまったり、頭を悩ませたりしている保育者の方も少なくないのではないでしょうか?そこで、幼児の知的教育の第一人者である平山許江先生に、日常保育での「ことば」と「かず」の実践についてご指導いただきます。

「あいうえお」の読み書きは、小学校にまかせておけばいい?
1年生の当初は、たしかにゆっくり、ていねいにひらがなの読み書きを教えてくれます。でも、1年生の間にはひらがな以外に、カタカナ、さらに漢字も80字、猛スピードで習得していくことになります。また、国語以外の授業も、「ひらがな」が読めなければついていけません。

幼児期に、小学校の勉強を「先取り」する必要はありません。けれど、小学校で苦労しないための「基礎基本」は教えておく必要があるでしょう。そのためには保育者が、小学校で習う「もじ」のかたちや、文章表記の仕方などを正しく知っておく必要があります。

 

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「勉強嫌い」にしないで、楽しく「ことば」を学べるように
子どもが全員黒板の方を向いて勉強する「学校スタイル」は、保育にはふさわしくありません。どんなことも「面白がって学ぶ」「楽しく学ぶ」ことが大切です。そのためには、日常保育のなかに楽しい「ことば・もじ」のあそびを取り入れましょう。

 

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卒園するまでに、どの程度の「ことば」の力を身につけておくの?
「ことば」は、自分の気持ちを表現したり、相手とコミュニケーションをとったりするための、一生使う道具です。幼児期には「きく・はなす・よむ」などの力が確実に身につくようにします。具体的には、ひらがなの文章を読んで意味がわかる程度の「ことば」の力が求められます。そのためには保育者自身が日々の保育のなかで使う「ことば・もじ」に注意をはらい、子どもが生活のなかで豊かな「ことば」を身につけられるようにしましょう。

平山許江先生
(ひらやまもとえ)保育“楽”者・青木幼児教育研究所所員。子育てのための退職や大学院入学をはさみながら私・国立幼稚園で断続的に20年勤務した後、大学で教鞭をとる。現在も子育ての楽しさを伝える講習会や、現役保育者の資質向上を目指した研修活動を、精力的に行う。

 

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PriPri プリプリ 2017年7月号

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