発達に課題がある子を支える
保育者の声
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発達に課題がある子の保育は悩むこともあるけれど、支援を通して育ちを感じられるとやっぱりうれしいもの。そんな保育者の声を紹介します。 | |
「せんせ、いいねえ」のことばで胸が熱く 3歳になったばかりで、知的に遅れがある子の担当をしています。その子は、人と目をあまり合わせない特性もあります。しかし丁寧にかかわり続けていたら、先日、私としっかり目を合わせて「せんせ、いいねぇ」と言ってくれました。この子の「いいねぇ」は、好きと同じ意味です。いつも「ごはん、いいねぇ」「すーりだい(すべり台)いいねぇ」と使っています。 「せんせ、いいねぇ」と言われたとき、うれしくて思わず泣いてしまったら「せんせ、だいじょーぶー?」と優しいことばが。感動して、胸が熱くなりました。 (保育歴8年/S・Iさん) |
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スモールステップで一歩ずつ成長 3歳児クラスで自閉スペクトラム症と知的障害を持つ子の加配担当になりました。その子は、黄色と三角だけに執着する傾向がありました。そのため絵カードの代わりに、黄色い三角のマグネットに絵を貼って、ひとつずつ生活習慣を教えていきました。園生活に慣れてきたので、赤や青などマグネットの色や形を増やしてみました。すると黄色と三角だけに執着しないようにもなったのです。 保護者も、最初は保育者とのかかわりを避けていたのですが、次第に信頼を寄せて相談してくれるようになりました。一歩ずつ前進できたことをうれしく思います。 (保育歴8年/O・Mさん) |
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————————————————————– イラスト/松尾穂波 構成/麻生珠恵 |
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PriPriパレット 夏号 64ページに掲載 |