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支援のアイデア

イライラの受け止め方②

「暴れる」「叫ぶ」などの姿に表れるネガティブな感情。じつはそれは、乳幼児期の心の育ちにおいて重要な過程です。保育者が子どもの思いをどう理解し、受け止めたらよいのかを考えます。
「あきらめられる」提案を
使いたかったおもちゃを使えず子どもがパニックになる場合は、ほかのものに目を向けさせます。「あのおもちゃ、おもしろそうだね」と切り替えを促したり、「これも同じようにあそべるよ」などの折り合いをつけられることばをかけたり。目当てのものを使っていた子が「そっちのほうがおもしろそう」と気が変わり、譲ってくれる場合も。
「あたりまえ」にこそ注目して声をかける
保育者は「椅子に座れない」「暴れた」など不適切な行動に目が向きがちです。しかし、大切なのは「あたりまえ」の行動。たとえば「先生のお話を聞けているね。聞いてくれてありがとう」「はさみを持ってこられたね」など、日々声をかけることで、子どもは保育者への信頼を高め、「悪い子」と思われがちな周りからの印象も変えられます。
<ことばかけ例>
● 「朝の会でお座りできたね」
● 「おしゃべりせずに
 お話聞けたね」

教えてくれた人/
臨床心理士 植松紀子
イラスト/ くすはらくう 取材・文/丸山亜紀
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PriPriパレット 2023-2024 12・1月号

PriPriパレット 2023-2024 12・1月号

32ページに掲載

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