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支援のアイデア

巡回相談Q&A

発達に特性のある子や様子の気になる子が、何に困っていて、どうすれば楽しく園生活が送れるようになるのか、専門家に相談したいと思ったことはありませんか?巡回相談は、発達支援の専門家が園を訪れて、保育についてのアドバイスを行う支援です。じょうずに活用して、日々の保育に役だてましょう。
巡回相談 Q&A
巡回相談の気になる制度内容や活用法について、阿部先生にお答えいただきました。保育所等訪問支援との違いも要チェック!
Q 発達障害の診断をしてもらえますか?
A 障害の見たてや診断は行いません
巡回支援専門員の役割は、支援を必要とする子に適切な支援が届き、その子が園生活を楽しめるように保育者の相談に乗り、支援のアドバイスを行うことです。その子にどんな特性が見て取れるかはコメントできても、発達障害であるかどうかを診断する立場にはありません。診断は児童精神科や小児科発達外来などで行われます。
Q 保護者の承諾は必要ですか?
A 自治体によって違いますが、基本的には必要です
保護者の承諾が不要な自治体もありますが、個人情報保護の観点からも、園として、どういう目的で巡回相談を受けたいのかを保護者に説明し、承諾を得ることが望ましいでしょう。子どもにとって巡回相談が有益となり、その子が楽しく園生活を送る手助けになる旨を説明して、承諾してもらいましょう。
Q どうやって相談したい子を決めればよいかわかりません
A 検討基準を決めておくとスムーズに
どんな困りごとなのか、頻度や緊急性など、検討基準を決めておくと子どもを偏りなく比較することができ、検討がしやすくなります。対象となる子を会議で決める場合は、事前に検討項目をアナウンスしておくと、円滑に進めることができます。候補の子が多ければ、どの子にするかの会議を、短い時間で数回に分けて行うとよいでしょう。
教えてくれた人/
星槎大学大学院教育実践研究科教授 阿部利彦
イラスト/山川はるか 
取材・文/仲尾匡代
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PriPriパレット 2024年10・11月号

PriPriパレット 2024年10・11月号

4,5,16,17ページに掲載

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