
4月きんたろう
足柄山に住む金太郎は、動物たちと相撲をとり続ける日々。あるとき、殿様から「悪い鬼を退治してほしい」というお触れが出たので、金太郎は鬼退治に出かけました。

5月したきりすずめ
おばあさんの作ったノリを食べて、舌を切られてしまったすずめ。おじいさんがすずめを探しに山へ出かけると、すずめがご馳走を用意して歓迎してくれます。

6月きんの おの
正直なきこりが淵に落とした斧を、水神様が探してくれます。それは金の斧? それとも銀の斧? うそをつかないことの大切さを教えてくれるお話。

7月うみの みずは なぜ からい
貧しい村で暮らすたろうは、釣り上げた鯛と引き換えに、欲しい物が何でも出てくる不思議な石臼を手に入れます。海の水が塩辛い理由にまつわる説話です。

8月かちかちやま
畑を荒らす悪いたぬきをやっつけようと、うさぎが大活躍。火や唐辛子でさんざんたぬきを痛めつけて、最後は泥舟に乗せます。五大昔話の一つとして有名なお話です。

9月へっぴりよめご
おならで何でも吹き飛ばしてしまうお嫁さん。おならが役に立つことがわかり、実家に戻されずにすむことになって…。思わず笑ってしまうお話。

10月あたまに かきのき
落語でも有名なお話。頭に柿の木が生えてきたものぐさな男が、柿の実を売りにいく奇想天外なお話。おおらかで楽しい世界を描いています。

11月ぶんぶくちゃがま
正直な古道具屋のおじいさんに救われた子だぬきが、恩返しにと茶釜に化けて、みんなの人気者になります。元気いっぱいの楽しいお話です。

12月ゆきおんな
吹雪の夜に出会った白い女は、きこりたちの顔に白い息を吹きかけました。雪を美しいと思う気持ちと、恐れる気持ちが生み出したお話。

1月いっきゅうさんの とんちばなし
「橋を渡るな」という立て札に、町の人々が困っていると…。さまざまな難題を、一休さんが「とんち」の力で解決していく、ユーモアたっぷりのお話。

2月おには そと ふくは うち
無理やり鬼の嫁にさせられたふくという名の娘と、ふくを取り戻そうと鬼の住処へ行く爺のお話。節分の豆まきの由来話です。

3月ねずみの よめいり
大事な娘の結婚相手を探すねずみの名主どんが最後に見つけたのは、いったい誰でしょう。身近な幸せに気づく、心温まるお話です。