【源嶋】 本日もPriPriパレットのインスタライブを始めさせていただきます。
改めまして、皆さん、こんばんは。発達支援の保育情報誌PriPriパレットの源嶋です。
日曜日の遅い時間にお集まりいただきましてありがとうございます。
今回でPriPriパレットのインスタライブ、4回目となりますけれども、既にこれまで視聴いただいた方はご存じかなと思いますが、非常にゆったりとした雰囲気でお話を進めてまいりますので、皆さんもお茶や飲物を片手にゆったりと御視聴いただければと思います。
早速「こんばんは」ですとか「頑張れ」ですとか、いろいろなメッセージを頂戴しております。ありがとうございます。
では、早速始めてまいります。先日PriPriパレット3号目となります、このライオンちゃんが表紙の秋号が発売になりました。書店さんで手に取られた方ですとか、ワンダーの営業マンさんから届けていただいたよという方、実際に手にされた方っていらっしゃいますか。何かコメント欄で反応していただけるとありがたいです。
「買いました」と。「楽しみにしていました」とコメントをくださっていますね。ありがとうございます。
まだ発売して間もないので、中身をご覧になっていらっしゃらない方も、気になっていたけれどもまだ本屋さんに行けていないよという方もいらっしゃると思います。今日、最初は秋号の内容を簡単にご説明させていただきます。
その後、インスタ等でも告知をしておりましたが、秋号にて取材をさせていただきました、識字障害がありながらドローンパイロットとして活躍をされている髙梨智樹さんをお招きしまして、先生方から頂戴している質問にお答えいただこうと思います。
「買いました」とか、「書店ラスト1冊でした」「年間購読しています」「秋号も届きました」「こんばんは」「買いました」とコメントを頂戴しています。どうもありがとうございます。
実際に手に取っていただいた方のコメントをいただくと、毎回本当にうれしくて、私たち作り手も励みになります。ありがとうございます。
ではPriPriパレット秋号の内容を、厳選してお伝えしてまいります。
まず、特集ですけれども、こちらに大きく書いてあります、「自己肯定感を育む運動会に」というテーマで、大ボリュームでお届けしております。
運動会は園の行事の中でもひときわ大きくて、保護者の方々の注目も集まる行事かと思いますが、やっぱり行事ならではの雰囲気を苦手とするお子さんたちがいらっしゃるということで、どんな対応が保育の現場で求められているか、また、先生方がどんな配慮をすることで子どもたちの不安感や苦手感というのが抑えられて、無理なく行事に参加できるかという切り口で取り上げています。
中身を見てみますと、大きく3つの構成になっております。その3部の構成のうち、1つ目ですけれども「楽しく取り組み、競技につながる! 苦手を減らす感覚あそび」という章を設けております。
運動会に関するお悩みを先生方にお伺いしたところ、やっぱり体を動かすことに対して苦手さを抱えている子どもたちがいると。具体的には、かけっこで真っすぐ走れない子がいたり、人のまねっこをするのが苦手で、ダンスがどうしても覚えられないというお子さんがいらっしゃって、そのお子さんたちにどういうふうに対応していいか悩んでいるという声をたくさん頂戴しました。
それを基に、作業療法士の先生にお話を伺いました。ふだんの保育でできるあそびから、体の感覚の育ちにそもそも偏りがあるお子さん方がいらっしゃるので、こんなあそびが感覚のこんな部分に効いて、それがあそびを通すことで例えば人のまねっこができるようになるだとか、体の全体のイメージが持ちやすくなるなどを背景にあそびを幾つも紹介しております。
これがまず第1章の内容。園さんによっては、春にもう運動会を終えちゃったという園さんがいらっしゃると思いますが、こちらで紹介しているあそびは、運動会があるなしにかかわらず、日頃の保育の中ですぐに取り組めるあそびですので、お役立ていただけるかなと思います。
2つ目の章では「無理なく参加できる! プログラムにひと工夫」ということで、例えばお遊戯でしたり、例えばかけっこでしたり、例えば体操やマーチングなどの運動会のプログラム一つ一つを、ここをこうアレンジすると、苦手さのあるお子さんや行事の雰囲気を怖がるお子さんも柔軟に参加できそうだよという工夫をご紹介しております。
それから、3つ目の章ですが「クラスの子も保護者も! 誰もが楽しめる配慮を!」と小タイトルをつけていますが、発達に特性があるお子さんだけではなくて、支援が必要な子の周りのクラスの子どもたちにとっても、支援が必要な子の保護者にとっても、いろいろな不安だったり不快な要素というのがあるかなと思います。その各立場の方々に対して保育者はどんな配慮ができるか。その配慮によってみんながストレスなく楽しく運動会に参加できるような内容を御紹介しております。以上が1つ目の運動会特集ですね。
秋は行事が多くなると思いますが、パレット全体も行事の内容が多く入っております。2つ目は「遠足お楽しみ術」というタイトルで御紹介をしております。
遠足といいますと、ふだんから生活し慣れている園さんからバスに乗ったりして、初めて行く公園などに行って、そこで活動を楽しむ行事ですけれども、園ではない場所で過ごすことや、乗り物に乗る体験をすることで、少し見通しを立てるのが難しかったり、苦手に感じるお子さんがいらっしゃいますね。そういったお子さん方が安心して遠足に参加できるように、対応のポイントや安心して参加できるために役立つ支援ツールなどを幾つか御紹介しております。
スケジュールの見通しを持ちやすくするためのボードや、例えば、遠足で訪れた先では、ふだんの保育にリンクする活動をするとよいですよといったアイデアもご紹介しております。
そのほかにも、今ご紹介してきた運動会や遠足や発表会、どれもそうですけれども、行事は大きな音量でBGMが流れたり、大きな声で応援をしたり、楽器の音があふれたりします。そんな季節だからこそ知っておきたいということで、聴覚に過敏性がある子に向けた対応を紹介している、「ぼくたち音がツライんだ」という記事もございます。
この記事では、音の苦手と一口で言ってもいろいろな種類があるということで、特定の音や声がつらい人、予想外に音が鳴るのが苦手な人、あとは、音の重なりが苦手な人とか、音の苦手さをたくさんの例示で紹介しながら、そんな苦手さを持つ子どもたちに、保育者はどんな配慮ができるだろうかというところをご紹介しております。
また、最後には、園生活でも取り入れやすいサポートグッズも幾つか紹介しております。
このほか、読み物のページでは、俳優の西尾まりさんにご登場いただきました。彼女は実は、お子さんのひとりがグレータイプという、保護者でいらっしゃるんですけれども、そのお立場から発達支援や多様性について思われることを語っていただきました。このほか、保護者子育て座談会としまして、お子さんが実際に支援を受けられているという保護者の方々に集まっていただき、経験談を語っていただいております。
そのほかは、加配保育者がいらっしゃる園さんに行ったりですとか、皆さんの園にもいらっしゃいますかね? チック症がある子どもに対して、その種類や表れ方と対応について紹介しているページなどもございます。
こういった内容で、秋号、大ボリュームでお届けをしております。まだ手に取られていらっしゃらない方は、書店さんや、ワンダーの営業マンに声をかけていただいて、ぜひチェックしていただければと思います。
ちょっとコメントを拝見いたします。
「こんばんは、買いました」ですとか、「発達支援の勉強中です」という方もいらっしゃいますね。PriPriを毎月購入していらっしゃる方も、ありがとうございます。PriPriもパレットも両方よろしくお願いします。
かわいいということで、ありがとうございます。そうなんです、ライオンちゃん、かわいいですよね! 発売前にインスタでチラッとお見せして、「この動物は何でしょうクイズ」をしたところ、いっぱいいろいろな方にお答えいただきました。ありがとうございました!
冬号でもまた皆さんのリクエストに応えて、動物を進めていますので、また完成が近づいたところで、ちょっとクイズなど、させていただこうと思っております。
では、ここから第2部へ。ゲストの方をお招きしまして、トークライブをさせていただこうと思います。
秋号のこちらのページですね。「自分色に輝く今」ということで、発達障害があられる当事者の方に、幼少時代のお話や、今ご活躍の背景を語っていただくインタビューコーナーになります。こちらに秋号で御登場いただきましたドローンパイロットの髙梨智樹さんに本日はお話を伺います。
髙梨さんを早速お呼びしたいと思います。
皆さんから拍手マークが来ていますね。
【髙梨智樹さん】 よろしくお願いします。
【源嶋】 よろしくお願いいたします。
智樹さん、どうですか。緊張していらっしゃいますか?
【髙梨さん】 大丈夫です。
【源嶋】 大丈夫ですか。ありがとうございます。
すごい。智樹さんの登場と同時に、拍手マークが超大量に届いております。智樹さんからも見えていますか?
【髙梨さん】 見えています。ありがとうございます。
【源嶋】 すごい、すごい。ありがとうございます。
では、私から、まず簡単に智樹さんのプロフィールを説明させていただこうと思います。
1998年の神奈川県のお生まれでいらっしゃいまして、小学校の頃から読み書きに遅れがあって、中学生で識字障害と診断を受けていらっしゃいます。
識字障害とは別に、2歳半で周期性嘔吐症を患われました髙梨さんは、体調が悪くて、あまり学校にも通えない日々だったと伺っております。
中学生で識字障害と診断。その頃にご覧になったドローン映像に衝撃を受け、ドローンの世界に没頭していかれます。2016年に国内大会で優勝され、18歳のときにお父様と共にドローン操縦、空撮会社のスカイジョブを設立されました。
その後、空撮から警察への講習会ですとか、新型ドローン開発のテストパイロットや、橋の点検動画の撮影など、多岐にわたって活躍をされていらっしゃいます。
今日は智樹さんにいろいろお聞きできるということで、事前にパレット読者に質問を多数いただいております。そちらを基にお話を伺ってまいろうと思います。よろしくお願いいたします。
【髙梨さん】 よろしくお願いします。
【源嶋】 髙梨さん、智樹さんは、2歳半で周期性嘔吐症という、激しく嘔吐を繰り返す病気を患われたということでしたよね。
【髙梨さん】 そうですね。止まらなくなっちゃうような感じでした。
【源嶋】 それで、保育園時代も毎日通うということができなくてというお話をしていらっしゃいましたよね。パレットにもそちらについて書かせていただいておりました。
パレットには、病院にいることが多い日々で、たまに園に通ったときに、砂あそびに夢中になっていたと。園の先生からは「地球の裏側まで掘ろうね」と、没頭されている砂あそびを応援してもらった。自分の好きというのを守ってもらったというのが、すごくご自身の自分を優先していいと思うベースになっているんだ、なんて話をしてくださいましたよね。
その保育園時代についてなんですけれども、あまり毎日園に通えなかったということですが、この砂あそびのお話のほかに、何か良い思い出、または、ちょっとつらかった思い出があればお聞かせいただけますか?
その2に続く。乞うご期待ください。
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