誰もが主体的に
参加できる発表会とは?①
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秋から冬にかけて開催される発表会。準備段階から当日まで、様々なシーンで、苦手を抱える子たちがいます。 そうした子たちも含めて、誰もが主体的に参加できる発表会にするにはどうしたらいいか考えます。 |
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劇・歌・ダンスなど、全員参加を根底にどの子も輝けるように 発表会は、みんなで演目をつくりあげ、披露して達成感を味わうもの。インクルーシブ保育を進める上でも、誰も排除することなく全員参加でつくりあげ、やり方はいろいろであっても、誰もが輝く発表会を目指します。 ちなみに「発表会はこう」と型にはめて準備や練習を進めてはいませんか?それは全員が参加できる内容ですか?みんなが一斉に同じようにするやり方ではありませんか? 一斉、一律の内容や参加の仕方では、結果的にまわりと同じようにできない誰かを排除したり、輪の中に入れないようにしたりすることにもなりかねません。 歌でも演奏でも劇でもダンスでも、いろいろな子一人ひとりが持ち味を活かせる、子ども主体の取り組みこそ望ましい発表会の姿です。クラスにいる気にとめたい「その子」も含め全員で、やりたい内容、できるやり方を相談し、誰もが輝く発表会をつくっていきましょう。 |
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インクルーシブな保育観の発信の場にも 発表会行事の意味は、①いつもと違う特別さ、②普段のあそびや関係性からの発展、③みんなと共に表現・自己発揮する体験にあります。発表会は、これら3つを通して、園の保育観・子ども観を、保護者に向けて発信するよい機会です。園にいるいろいろな子(配慮が必要な子、海外からの子、障害のある子など)も一緒に、どんな体験を積み、普段の保育が発表にどう活かされているのか、子どもたちの成長と保育者の願いといった日頃なかなか伝えられない内容を、ドキュメンテーションなども活用しながら、保護者に見て、感じてもらえるようにしましょう。 |
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10/29公開「誰もが主体的に参加できる発表会とは?②」では、インクルーシブ的に発表会を捉える5つのポイントを紹介します。 | |
————————————————————– 教えてくれた人/放送大学客員教授 太田俊己 イラスト/後藤美月 取材・文/仲尾匡代 |
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この記事が詳しく掲載されているのは |
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PriPriパレット 秋号 36・37ページに掲載 |