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支援のアイデア

あそび歌作家 鈴木翼さん登場!
PriPri パレットInstagramライブ その1 ~全2回~



【源嶋】  こんにちは。「PriPriパレット」の編集部です。皆さん続々とお集まりいただきありがとうございます。ユカさん、こんにちは。いつもありがとうございます。今、翼さんをご招待しましたので、少々お待ちください。いらっしゃいました。翼さん、こんにちは。

【鈴木翼さん】  こんにちは。

【源嶋】  おっと、画面にお顔が半分しか映ってないですね。

【鈴木さん】  どうも鈴木翼です。よろしくお願いします。ありがとうございます。

【源嶋】  早速、何か楽しいことを始めましょう。

【鈴木さん】  せっかくなのでPriPriで連載中の曲「半分だけ見せて」という手遊びから一緒にやってみたいと思います。どうぞ、よろしくお願いします。

【源嶋】  ありがとうございます。お願いします。

【鈴木さん】  皆さん、一緒に手を出してもらって、半分だけちょっとずつ見せていくという手遊びです。じゃあ一緒にやってみましょう。いち、にの、さん、はい。  ♪♪♪「半分だけ見せて」の1番を歌う♪♪♪

【源嶋】  かわいい

【鈴木さん】  今度は手をグーにして、♪♪♪「半分だけ見せて」の2番を歌う♪♪♪

【源嶋】  ありがとうございます。

【鈴木さん】  ありがとうございます。

【源嶋】  だから半分だったんですね。

【鈴木さん】  半分で登場してみました。

【源嶋】  リハーサルになかったので、ちょっとカメラの故障かなと思っちゃいました。

【鈴木さん】  あ、すみません。

【源嶋】  全然いいです。楽しかったからオッケーです。

【鈴木さん】  ありがとうございます。急に真面目になって、すみません。よろしくお願いします。

【源嶋】  よろしくお願いします。

【鈴木さん】  ということで、ですよ。

【源嶋】  本編、いっちゃいます?

【鈴木さん】  はい。

【源嶋】  視聴者の皆さんも続々とお集まりいただいてまして、すごいコメントもいただいています。

【鈴木さん】  ありがとうございます。

【源嶋】  ありがとうございます。

【鈴木さん】  じゃあ、ちょっと源嶋さん。僕、移動します

【源嶋】  移動されちゃう。今から本編始まりますが大丈夫ですか。

【鈴木さん】  もうちょっと人が集まってくるまで。こんなバタバタ。すみません、僕が段取りを。探り探りな感じで。僕もう本編始まってから、もうちょっと待ってからにしますかね。

【源嶋】  じゃあ、自己紹介してからにしましょうか。

【鈴木さん】  そうしましょう、そうしましょう。音源、後でカットしといてください。すみません。

【源嶋】  ライブ配信なんですけど、後でカットしますね(笑)。じゃあ、改めまして「PriPriパレット」のインスタライブへ、皆さん、ようこそお越しくださいました。ありがとうございます。こんにちは。いつも夜やっているところを昼なので、皆さんいらっしゃるかなと思ってたんですけど、続々と数が増えていっています。ありがとうございます。

 今日は編集部のみんなも、せっかく年末のいい日をいただいているので、ご紹介しようと思って、今日ここにそろっています。

【鈴木さん】  素晴らしい。

【源嶋】  「PriPriパレット」の編集部は今4名で、毎日せかせかと本を作っております。私がいつも皆さんと、こうやってライブでつながらせていただいています、源嶋です。

【鈴木さん】  源嶋さん。

【源嶋】  お願いします。好きな食べ物はハンバーグです。

【鈴木さん】  いいですね。

【源嶋】  お子さまですね。

【鈴木さん】  いきなり好きな食べ物、いいですね。

【源嶋】  はい。いきなり好きな食べ物、言いましたがハンバーグです。続いて他のメンバーもご紹介しますね。

【乙黒】  乙黒と言います。よろしくお願いします。

【鈴木さん】  乙黒さん。

【乙黒】  好きな食べ物は鶏肉です。

【鈴木さん】  昨日クリスマスでたくさん食べられましたかね。

【乙黒】  おととい食べました、鶏肉。

【鈴木さん】  おととい、クリスマスイブにね。厳密に答えてきますね。

【乙黒】  はい。

【源嶋】  じゃあ、後ろのメンバーも。

【遠山】  「PriPriパレット」編集部の遠山です。よろしくお願いします。好きな食べ物は焼きナスです。

【源嶋】  渋めです。

【鈴木さん】  何て言いました?

【遠山】  焼きナスです。

【源嶋】  焼きナス。

【鈴木さん】  焼きナス。

【源嶋】  なかなか渋めな。

【鈴木さん】  なかなか渋めですね。ちょっと待ってくださいよ。結構みんな面白くて、どうしよう。

【源嶋】  ちょっとなかなか個性派ぞろいです。

【鈴木さん】  やば。

【源嶋】  最後の一名です。

【齊藤】  はい。「PriPriパレット」編集部の斎藤です。好きな食べ物はエビチリです。よろしくお願いします。

【鈴木さん】  よろしくお願いします。

【源嶋】  斎藤さんの好きな食べ物はエビチリです。

【鈴木さん】  エビチリ。

【源嶋】  よろしくお願いします。

【鈴木さん】  よろしくお願いします。鈴木翼です。遊び歌を作ったり、手遊びを作ったりしております。好きな食べ物は汁。よろしくお願いします。

【源嶋】  汁? 汁物全般?

【鈴木さん】  汁物全般です。冷や汁とか。

【乙黒】  麺じゃなくて汁?

【鈴木さん】  ええ。

【乙黒】  麺は?

【鈴木さん】  あの1回やり直していいですか。

【源嶋】  いいですよ。どうぞ、どうぞ。翼さん。

【鈴木さん】  もう火傷するんで、もうやめます。

【源嶋】  分かりました、分かりました。

【鈴木さん】  僕、そういう人じゃないんです。僕、芸人さんとかじゃないんで。焼きナスとか鶏肉とか来ちゃったから、もう全然面白くなくて、すみません。はい、どうぞ。

【源嶋】  すみません。ハードルを上げちゃいました。

【乙黒】  面白いです。

【源嶋】  改めて翼さんのご紹介をさせていただきます。

【鈴木さん】  はい。

【乙黒】  皆さん、ご存じかと思いますが、鈴木翼さんは幼稚園や保育園での親子コンサートや、保育者向けのセミナーなど、全国やオンラインでのライブ活動を行う他、NHK BSプレミアム「おとうさんといっしょ」への遊び歌の提供など幅広くご活躍されています。保育雑誌「PriPri」でも福田翔さんとのコンビで「つながるあそび」の連載を掲載中です。

【鈴木さん】  どうも、ありがとうございます。

【源嶋】  編集部、人数が多くて、画面がややぽちゃぽちゃとするので、ここから、また私の1人トークに入らせていただこうかと思います。

【鈴木さん】  分かりました。はい。

【源嶋】  すみません。じゃあ、失礼して。

【鈴木さん】  じゃあ、ちょっと僕も。

【源嶋】  えっ、翼さんもいなくなっちゃうの。

【鈴木さん】  ちょっと実は。

【源嶋】  実は、です。

【鈴木さん】  実は、ですね。

【源嶋】  おっと、翼さんが。

【鈴木さん】  僕。ジャジャーン。近くにおりました。PriPriパレット編集部にやってまいりました。皆さん、今度はPriPri編集部の方のアカウントの方に移動してください。よろしくお願いします。

【源嶋】  というわけでですね、すみません、下手な小芝居をしてしまったんですけれども、できるだけ多くの皆さんにですね、翼さんと一緒のこのライブを聞いていただきたくて、変な仕掛けをしておりました。

【鈴木さん】  ありがとうございます。さっき源嶋さん、コメントでね、僕の鍋敷き柄のセーター、素敵ですって書いてあったんですよ。すごいいじってこられてて。確かに鍋敷き柄っぽいですけどね。今日はこの鍋敷き柄と、この素敵な。

【源嶋】  私は汁ですね。

【鈴木さん】  汁。

【源嶋】  液状っていうことで。水色ということで、お願いします。

【鈴木さん】  いきましょうね。

【源嶋】  スタートしてまいります。今日は「PriPriパレット」の、こちらの本のインスタライブなんですけれども。

【鈴木さん】  鍋敷きと汁のコンビでお届けするって、なかなかないですからね。

【源嶋】  ないですよね。

【鈴木さん】  これから本編にまいりますから。

【源嶋】  「パレット」をお読みくださっている方は、あ、翼さんって「パレット」に出られていたっけ? と思われるかなと思うんですけれども、実は「パレット」に翼さんに出ていただいたことは今のところはまだないんですが、私が「PriPri」の方でお仕事をご一緒することもあって、「パレット」のお話をさせていただいたらば、翼さんも保育者時代、発達に課題のある子の保育をされたことがあると伺って。

【鈴木さん】  担任してたんですよね。

【源嶋】  うんうん。そういうお話があったりとか、あとは障害児のいらっしゃる施設でコンサートをされたことがあるっていうのもお聞きをしていたので、ちょっとこの「パレット」をお渡ししたところ、すごく興味深く読んでくださって、今回のこのライブが計画されたというところでございます。早速、ちょっと恥ずかしい気もするんですけど、私たちの「パレット」を読んでいただいて、どうだったかなっていうご感想など、少しお聞きできればうれしいです。

【鈴木さん】  内容の充実度、びっくりしました。

【源嶋】  うれしい。

【鈴木さん】  こういうの僕、保育者のときにあったら、もっともっと助かったなっていうか、もっと育ちについてとか、見つめられたなとか、もっと子どもに寄り添えたなっていうぐらい。だってこれいろんな専門書のいいとこ、いっぱい入れたみたいな感じだった。

【源嶋】  そうなんですよ。

【鈴木さん】  そうなんですよ。すごいと思って。本当それで源嶋さんにも、たぶん読んですごいということ連絡したんですよね、僕。

【源嶋】  していただいて。

【鈴木さん】  個人的に。僕は、感想ですか、良かった点とか。

【源嶋】  何か一つ。

【鈴木さん】  自分から言いますけど、あのね、中に書いてあった「子どもは1ミリも変えずに、環境、社会を変える」っていうところ。ポイント、ポイントで書いてあったんですけど、子どもは1ミリも変えなくていいんだよって、環境を変えていくんだよ、なんて僕が20年前の保育しているときに、そういうことが、何とか子どもに合わせよう、子どもに保育を合わせようとしてましたけどとか、できたから褒めるんじゃなくって、私が全部認める。

【源嶋】  ここのページですね。

【鈴木さん】  さすが、すごい。このページ。「できたから褒めるではなく、“I”、私はメッセージで全承認」。だから保育のときもよく言いますけど「私は悲しいな」「何とかちゃん、これができたね」「先生、うれしいよ」と言ってあげるっていう言葉がけって、すごい大事じゃないですか。それって、とにかく「りんごの木」っていう所で保育してたときに「りんごの木」の保育者の人が言ってたんですよね。「私は、いつも」「私は、嫌なんだよね」とか。

【源嶋】  “I”をちゃんと使ってるんですね。

【鈴木さん】  そうなんですよ。「私は、やめてほしいと思うわ」みたいな。すごい、すごい、でも確かに、これはとっても素敵なことだなと。あとはですね、療育施設に行ってみた! みたいなコーナー。

【源嶋】  はい、はい。

【鈴木さん】  ありますよね。

【源嶋】  ありますね。

【鈴木さん】  そういうのだってなかったですよ。僕も自分が保育士してるときに、療育施設に自分の担任を持ってるね、担任のときに持ってる子、お子さんの通っている療育施設に時間外で、そう、やっぱり行ったんですよ。行くと、どんなことに取り組んでて、「あ、こんなこと、もっとできるんですね」とか、「あ、こんなこと楽しんでるんですね」とか、「うちでは、こんなこと楽しんでます」みたいな連携とったら、すごく良かった。お母さんも、すごい喜んでくれて。そこも良かったですし。

【源嶋】  園さんと療育施設さんがつながるのって、なかなか難しくって。園と療育施設とご家庭とが3点がちゃんとつながれたら、中にいる子どもって、きっと支援も一貫するだろうし、混乱しないだろうし、すごい心強いんだろうなって思うんですけど、それをやろうと頑張られている先生方がいらっしゃるのは知っているんですけれども、なかなか難しい現実がありますよね。

【鈴木さん】  そうですよね。だからこういう保育雑誌、この発達支援の応援のこういう雑誌で、そういうことが書いてあるっていうのは、じゃあ、きっかけになるじゃないですか。

【源嶋】  うん、うん。

【鈴木さん】  そう、そう。何かそういうきっかけになったらいいなと思ったんですよね。あとね、僕、自閉のお子さんの担任だったので、東田直樹さんの「自閉症の僕が跳びはねる理由」の本は読んでたんですよ、出たときに。

【源嶋】  そうですか。

【鈴木さん】  そう、出たときは現場を離れてましたけど。東田さんのお話載ってるって思って。やっぱり東田さんがここで、中で言ってたことで、僕、一番素敵だなと思ったのは「どんなときでも子どもたちの味方でいてほしい」って、東田さんが言ってて。東田さん自身は自閉症があって、コミュニケーションを取ったりすることが難しい部分もあるけれども、でも保育者へのメッセージありますかって言われたときの「子どもたちの味方でいてほしい」っていう言い方というか、そっか、そういうつもりで、子どもたちの味方でいるっていうことは、とても大切だし、気付かせてもらった。

【源嶋】  子どもが持つ可能性をね、先生に信じてあげてほしいですねっていうことも、このインタビューのときに東田さんがおっしゃっていた言葉でした。そんなに、あっちの企画も、こっちの企画も、いいコメントいただけるなんて、ありがとうございます。

【鈴木さん】  ちょっとね、これはね、伝えなきゃだもん。「パレット」の良さを。別にどっかに載ってるわけじゃないんですよ。連載をしているわけではないんですよ、僕。だけど、回し者でも何でもなく、ただ単にファン。

【源嶋】  ああ、良かった。

【鈴木さん】  「パレット」ファン。

【源嶋】  うれしいです。

【鈴木さん】  だってこれってすごいことですよ。もっと、もっと。本当に載ってない情報じゃないですか。

【源嶋】  そうですね。

【鈴木さん】  そう。

【源嶋】  うれしいです。ここまで熱く思いをいただけると思ってなかったので、ちょっと感激しております。先ほど翼さんが自閉の子を現役時代に保育されていたというお話がありましたけれども、その当時のエピソードとか、お聞きできるといいなと思うんですけど、どうですか。

【鈴木さん】  そうですね。僕はそのとき年長担任で、初めて特性を持っているお子さんという、保育を携わることになったんですけど、クラスが30人以上いて、それで32人か31人か、だったんですよ。2人で見てたんで、1年目の子と。大体1年目だったんで、まだその子も。それでやっぱり結構限界があって。結構やっぱり加配が1人必要ってすごく思ったんですけど、そのときまだ1人ついてなかったんですよね。やっぱりこの子のことをちゃんと分かってあげるためには、集団で保育する中に、どうしても無理な部分がでてきちゃうっていうか。だからそうじゃなくって、絶対これ加配が必要だと思って、問い合わせたりとか、したんですけど、なかなかそれだけじゃ、やっぱすぐにはつかないんですよね。それで大学の先生とかの講義を聞きにいったりして、その津田塾大学の先生だったんですけど、そのとき、その先生にお願いして、園に来てくださいって。若気の至りというか。

【源嶋】  翼さんが何とかしなきゃって思って。

【鈴木さん】  そう。何とかこの子のこと、もっともっといい保育したいって思って、お願いしたら来てくださって、それでその先生がたぶん療育センターと連携とった方がいいよとか。

【源嶋】  アドバイスくださって。

【鈴木さん】  アドバイスくれて、そういう動きがあって、そういう取り組みをずっとしてたら、園長先生とかも動いてくださって、じゃあ市に問い合わせてくださったんですよ、たぶん。それで1人加配でつくようになって。そう、そう。それからはすごく寄り添えるというか、僕も限界があって、本当にまだまだ若かったので。そう、でも1人ついてくださると、その先生が一生懸命見てくれるし、本当いいところばっかり見えてくるわけですよね。みんなで、その子のこと考えてあげるので、それちゃんと伝わっていくっていうか。そう、そういうの、そういうことが。

【源嶋】  コメントいっぱいいただいていますね。ありがとうございます。「困った子は、困っている子なんですよね。翼さんの熱い思いが。素敵な保育士さん。」

【鈴木さん】  ちょっとしゃべりすぎてますよね。

【源嶋】  「専門家に話を聞くの、本当に大事。」そうですよね。でもさっき翼さん、若気の至りとおっしゃってましたけれども。

【鈴木さん】  ガンガンいっちゃったんですよ。

【源嶋】  いえいえ。でもそれがうれしいと思いますよ。お子さんの親御さんも、どこに、どういうふうに相談したらいいか分からないとか、親御さん自身も、あまり知識が豊富でなかったりされることもよくあると思うんですけど、その中で、翼さんご自身も、あまり知識や経験がなかったかもしれないけど、でも何とかしようとして、そうやって走り回ってくださったのが一番うれしいと思うし。専門家の話を聞くのが大事というふうにありましたけれども、やっぱりそうなんですよね。先生方って、ただでさえ日々の保育でお忙しい中で、すぐ側に専門の方がいるとも限らないので、私たちがね「パレット」がそういう役割に今後なっていければいいのかなって思ってます。

【鈴木さん】  本当にそうですね、ここから先生を知ったりとか。

【源嶋】  そうですね。

【鈴木さん】  福祉の施設と、また保育園の中で見ると、学校では勉強してるけど、ADHDLDとか、大体は分かってる。でも知識としてしか分かってなくて、実際当事者になってみたら、本当に難しい問題が。でもこの雑誌には、まずインク何とか保育。

【源嶋】  インクルーシブ保育?

【鈴木さん】  そう。インクルーシブなクラス運営とか。インクルーシブって何だ?

【源嶋】  インクルーシブは障害の有無で子どもたちを分けないっていうことですね。

【鈴木さん】  それが「密着ルポ」で、現場でどうやってるとか、そういうのもいっぱい書いてあったんで、これは本当に参考になる。

【源嶋】  ありがとうございます。コメント続々と。

【鈴木さん】  はい。

【源嶋】  「1人では限界があって、やっぱり園全体の共通理解って必要ですよね」って。先生によっては、それが厳しくってというコメント。あとは保育者が知識を深めることが、すごく大切ですね。

【鈴木さん】  素晴らしい。皆さん、すごい。「私もクラスに何人かいますが、その子に1人加配が欲しいなって思って保育しています。」そう、だからね、やっぱりたくさん実践してって、それが市の人に届いたりとか、加配を、これだけ必要なんですよとか、大学の先生に見てもらってこうでしたとか、療育センターと関係をとってみたら、こうでしたみたいな。たぶん、そういう動くことも実は大事なんだろうなと思って。でもやっぱ1人の加配って、結構大変は大変なんですけど。

【源嶋】  ここにいっぱいコメントが来るのを拝見していても、先生方が当時の翼さんと同じようなことで悩まれたりだとか、あと知識を求めたいと思ってらっしゃるのが、すごく伝わってきます。

【鈴木さん】  そうですよね。

【源嶋】  このインスタライブが決まって告知をさせていただいたときに、今年1年も終わり、このタイミングもあって、皆さんの今年の保育の思い出というか経験なども募らせていただいたんですけれども、ちょっとそこを読み上げさせていただきますね。園の連携の話がありますけれども、保育室から飛び出してしまうお子さんがいたというエピソードを頂きました。「その当時の私は集団に入れないと、と必死でした。支援の仕方の考え方の違いで悩みました。同じ方向で支援することの大切さを痛感しました」という話をいただいたんですが、おそらく先生方同士で、この子に対して、どういうふうな支援をしていこうかっていうところで、こっちの先生と、あっちの先生の考え方が違って悩まれたって、その中で同じ方向を先生方同士で向いて支援していくことが大切だと痛感したっていう、そういうエピソードだったのかなというふうに受け取ったんですけれども、さっきの加配をつけた方がいいかとかいうことも、結局、最終的に園長先生が動いてくださったっていうことでしたが、加配の話だけじゃなくって、本当その子一人一人の対応についても、やっぱり先生方もお一人で保育されているわけではないですからね。同じクラスを持たれているフリーの先生だったり、それこそ加配の先生だったりとか、あとは学年単位だったり、園単位で、どういうふうに支援の足並みをそろえていくかを共有するって、すごく大事なんでしょうね。

【鈴木さん】  そうですね。皆さんは、そういうのを通して、連携とってらっしゃる、ですかね。本当保育だって連携とるのすごく大変なところあるじゃないですか。結局は人間関係だったりとか、やっぱり一本、理念、より良い保育をみんなしようとは思ってる。みんな思ってるじゃないですか。世界もみんな平和を望んでいるように。望むことは1個なんだから、そこ目指そうよって、ちゃんと一本入ると、そこにみんなが一緒に行けたりとか。僕ね、あいさつから始めました。協力してもらうんじゃなくて、まず自分から歩み寄んなきゃいけないなって気付いて。

【源嶋】  その先生方にってことですよね。

【鈴木さん】  そう、そう。みんなでやっぱり見てかないと無理じゃないですか。1人絶対できないし。療育センターとかに行ったりとかしてたのは、僕、担任だったので、僕、行ったりとかしてましたけどね。でもやっぱりみんなでつながって。あ、今、やっていくことが大事ですよね。

【源嶋】  コメントがすごいいっぱい来ているので、ちょっとさかのぼりつつ。

【鈴木さん】  源嶋さん。

【源嶋】  ちょっと、さかのぼりましょうか。「発達障害や発達コミュニケーションの勉強しましたが、12歳児の低年齢児用の対応が困っています。」確かに12歳児は、一般的な発達の中の個人差なのか、どうなのかの見極めが難しいですよね。

【鈴木さん】  そうですね。「5歳、女子で困っています。私は0歳担任。5歳女子とは去年からクラスが違ってたけど、クラス越えて預かっています。その子は敏感な子で障害児ではないのですが、愛着に欠けている子で、なかなか他の保育士になつきません。なので私は0歳と5歳を行ったり来たりしています。」

【源嶋】  それはなかなか大変だ。

【鈴木さん】  でもこの先生がいらっしゃるから。

【源嶋】  そうなんですよね。

【鈴木さん】  救われてますよね。

【源嶋】  その子にとっては。

【鈴木さん】  大変、0歳児と5歳児を行ったり来たりは。

【源嶋】  保育士が足りない現状を嘆いてらっしゃる方も。そうですよね。理想はあっても現実的にっていうところもありますもんね。

【鈴木さん】  「同じ障害名であっても、その子によって特性や手立てが違うからね。保育士の先生に任せきりにするのではなくて、一緒に歩んでいくことが大事だなと思っています。」素晴らしい。どうですか。

【源嶋】  たぶん保護者の方もいろいろな方がいらっしゃるかなと思っていて、お子さんの状態にしっかりと気付いてらっしゃる方もいれば、気付いているけれども、どこか認めたくないところがあったりとか、もしくは全く気付いてらっしゃらないとかっていうケースもあって、園の先生方に任せきりにしてるつもりもないけれども、自分が気付いていなかったりとか、認められないというところから、先生の方にその話を持っていきづらい親御さんもいるのかなというふうに思います。先生は先生でそういう親御さんに対して、どうやって近づいていけばいいかというか、距離を詰めていけばいいかというところが一番難しいところなのかなって思いますね。親御さんが認められた上で、こちらを向いてくださっているのか、そうでないのかで、また先生方の働きがけが変わるのかなと思うと、本当に難しいだろうなって。

【鈴木さん】  例えば診断されることによってつく加配とか、グレーゾーンだとね、そこが難しかったりとか、そういう問題も絶対にありますよね。だからこういう雑誌を通して、そういうのが、みんなで話し合うきっかけになって、より良い保育をしていくというか。その子が、たぶんよく気になる子とか、困っている子、困っている子っていう言い方が今やっぱり素晴らしいなって思って。やっぱり困っている子を助けてあげる、1人の子が救われると、それ周りにすごい影響を受けたり、あったりするじゃないですか。部屋飛び出しちゃったりとか、ざわざわ、その影響があったりとか。でもみんなでそれを理解して、出ちゃっても、それは変わってるとかじゃなくて、それはその一つの事実として、もうちょっと面白がるぐらいの、ぐらいにおおらかに。

【源嶋】  あの子はこういう子だからとか。

【鈴木さん】  そう、そう。

【源嶋】  出ていっちゃったのは何か理由があったのかな。

【鈴木さん】  何か寂しかったのかなとか、歌がうるさかったかなとか、何でだったかねとか、もうちょっとこうしてみるかとか、合わせてあげていくって大事なのかなと思う。すごい、コメントが。

【源嶋】  コメントがね。ちょっと読ませていただきますね。「私は10年近く加配を担当しています。毎年担当するお子さんは変わるので、その子とおうちの方の思いを優先して日々働いています。クラスの先生には、私の姿を見てまねしていただいたり、日々記録を読んでいただいて共有してもらっています。」加配の先生と担任の先生との共有が記録をもとにして、お子さんを手厚く見てらっしゃるんですね。

 「話しにくい保護者ほど、どんどん話をしていくようにしています。保護者との信頼関係をまずつくらないと次へ進めないと思うからです。」

【鈴木さん】  そうなんですよね。

【源嶋】  さっき翼さんもね、職員間の空気をつくるのにご自身からあいさつされていたというお話をされていましたけど、本当まさにそうですよね。どんどんご自身からっていうお話ですね。

【鈴木さん】  笑顔でね、笑顔って大事じゃないですか。自分が笑顔だと周りの人も笑うじゃないですか。みんなが笑ってると、やっぱり子どもも安心できたりとか。源嶋さん、ずっと思ってるんですけど、今日「半分だけ見せて」を歌ったからなのかね、源嶋さん、ずっと半分。

【源嶋】  ずっと半分。

【鈴木さん】  ずっと半分なんですよ。わざとやってるのかなって思って。そういうことではないんですよね。

【源嶋】  そういうことではないです。

【鈴木さん】  源嶋さん、もうちょっと画面入って。

【源嶋】  画面いいですか。

【鈴木さん】  そう、そう。これ何で、これ気になったかというと、アクリル板があるとしても、アクリル板のおかげで僕たちの距離すげえ狭いんですよ。これやっぱり、ずっと、早めにもう言っとこうと思って。これからもうちょっとやるじゃないですか。源嶋さん、ずっとたぶん後で見たら、半分だけ見せてって、ずっとみんな思ってるから。

【源嶋】  やっぱ、そうですね。

【鈴木さん】  そう、そう、これがあると安心なんですけど、この距離って普通やんないですもんね。

【源嶋】  そう、そう。

【鈴木さん】  これちょっと引いたらいいのかな。そうすると文字が見えないんですよね。

【源嶋】  そう。

【鈴木さん】  源嶋さん、もうちょっと入ってください。

【源嶋】  じゃあ、ちょっと図々しく入っていく。

【鈴木さん】  そう、そう。入ってください、入ってください。

【源嶋】  意識的にずっと半分でしたね。すみません。「この話は尽きないですね」っていうふうなコメントもいただいています。ありがとうございます。先ほど先生方同士でね、支援の仕方の考え方の違いがあって悩みましたっていうコメントを紹介したんですけれども、その他に今年1年どんなことがありましたかって、年の瀬にみんなでシェアしましょう、っていうふうにお送りしていたらば、こっちまでうれしくなるようなエピソードも幾つかいただいていて。

 例えば、「先生嫌い、先生あっち行けと言われ続けたけど、先生はあなたのこと大好きと伝え続け、この間初めて先生大好きと抱きついてくれました。」

【鈴木さん】  すごい。

【源嶋】  この数行でちょっと、グッときちゃうものがあるんですけど。

【鈴木さん】  すごいですね。

【源嶋】  同じように別の方なんですけどね、「たくさん引っ掛かれて、たくさん暴言吐かれたけど、たくさん信用してもらって、最後たくさん甘えてもらった」っていうようなエピソード寄せてくださった方。

 先ほどの方もこの方もなんですけど、嫌いとか、あっち行けとか、暴言吐かれ続けてるときって、その渦中のときって、相当つらいと思うんですよ。

【鈴木さん】  これ僕もあるんですよ。

【源嶋】  そうですか。

【鈴木さん】  僕も引っ掛かれて、血が出るぐらい。だからそれだけ不安でみたいなことが。また自閉の子とは違う子なんですけど。だからやっぱね、それでも大好きって伝え続けて。ナウシカのね「怖くない」って。「怖くないよ」ってかまれて、それでも許すじゃないけど、思いってちゃんと伝わるんですよね。

【源嶋】  きっとこれ1日、2日みたいな話じゃなくって数カ月単位で先生は言われながらも、でも伝えて、伝えてというので、きっとこの人は大丈夫だと。自分を受け入れてくれるし、受け止めてくれる人なんだっていうふうに思って初めて大好きって言ってくれたり、甘えてくれたりってしたんでしょうね。他にもきっとお子さんのイメージがあると思うんですが、「あの子が心を開いてくれて、とってもかわいい」っていうふうにハートマークの絵文字を添えて送ってくださった方もいて。きっとこの先生が思われている、あの子も、きっとこれまでエピソードがあって、あって、で、心を開いてくれたっていうことなんでしょうね。「春のことを思い出せば落ち着いて過ごせることが増えました」っていうふうにくださる方もいますね。

【鈴木さん】  なるほど。だからその努力の先に落ち着いていったりとか、永遠に続くか、この時間はいつまで続くんだろうって。でもそれはね、ちょっとずつ、ちょっとずつ、やっぱり変わっていくんですよね。

【源嶋】  すごいコメントがたくさんありがとうございます。「たたくのも暴言も理由がありますもんね。」そうですよね。きっとね、コメント寄せてくださった先生方は、理由を推測しながら対応されていって今、心を開かれて大好きって言ってもらえるようになってきたのかもしれないですね。

 「言葉を伝えてくれるのは暴言であっても、それも距離が縮まらないとないですもんね。」確かに。確かに暴言であっても伝えてくれるっていう時点でね、まずありがたいことですよね。「信頼関係がね、信頼関係が築けるまでは傷だらけ、あざだらけの新学期ですね。」

【鈴木さん】  そうね。そう、そう。

【源嶋】  最初はね、そうなんですよね。

【鈴木さん】  向こうも不安だからね。

【源嶋】  そう、そう。誰を信用していいんだっていう状態ですからね。

【鈴木さん】  そう、そう。

【源嶋】  「暴言を吐かれたり、かみつかれたりしますが、本気で向かい合えば必ず気持ちは伝わります。子どもはいろんな子がいるから面白いんだと思います」っていうコメントも。

【鈴木さん】  素晴らしい。

【源嶋】  ありがとうございます。

【鈴木さん】  いろんな子がいるから。素晴らしい。

【源嶋】  「私もあります。たたかれ蹴られ、キーキー声を出され、でもしっかり向き合ったら、それも全ておさまりました」っていう。

【鈴木さん】  だから、みんなそうやって越えてきてるんですよね。

【源嶋】  皆さんね。ありがとうございます。いろいろコメントいただいてます。ちょっとエピソードですね、保育者の方だけじゃなくって保護者の方からもいただきました。保護者の方。「幼稚園で、毎月個別で面談を開いていただきました。すごい、毎月。近況を伝え合って情報の共有を密にしてもらってました。本当に幼稚園には感謝の思いで、1カ月できるようになってきたこと、できなかったこと、行事や季節の変わり目で取り組む内容が変わるときの対応など、いつも一緒に悩んで実践してくれて報告してくれるんです。私も家庭で子どもが苦手なこと、今、興味があることなどを報告しています。おかげさまで楽しく幼稚園に通うことができています。素敵な先生に出会えて良かったです」ってハートの絵文字で。

【鈴木さん】  わあ、すごい。これちょっと涙が出る。

【源嶋】  これ、やばいですよね。

【鈴木さん】  先生のね。それをちゃんとお母さんも認めてね。お母さんも、そのことをちゃんと伝えて、やっぱり一緒に共有したっていうことが素晴らしい。

【源嶋】  1カ月に1回面談を設けるって結構先生方にとっては大変なことじゃないかなって。

【鈴木さん】  そうですね、そうですね。

【源嶋】  思うんですけど、その時間を割いて、親御さんに向き合われて。親御さんも、ご家庭のことを園さんに報告してって。すごいいいチームというかね。

【鈴木さん】  いいチームができると子どもも幸せだし、その周りにいる人たちも、みんな幸せになっていくから、絶対にいいですよね。

【源嶋】  そうですね。

【鈴木さん】  素晴らしい。皆さんのコメントがやっぱり素晴らしいですね。

【源嶋】  うん。

【鈴木さん】  これ時間がどんどんね。

【源嶋】  なくなっちゃう。

【鈴木さん】  時間なくなっちゃう。皆さんの、いっぱい紹介したいんですけどもね。

【源嶋】  お便り広場になりますが。あと、また保護者の方のお話いきますね。「年少さんのときは興味を示さずに座り込んでいた運動会。他の保護者からの何もやっていないやつがいるという言葉に人知れず涙を流しました。一歩ずつ前に進もうと、年長さんで運動会の場に最後までいられることっていうのを目標にしました。息子は園行事の練習が始まると、ストレスで登園拒否をしたりしていました。その様子を幼稚園の先生にお伝えして、それと先生は家庭でどのように対処しているかを詳しく聞いてくれ、それを取り入れて声掛けを工夫したり、スケジュールの可視化をしたりと対応してくれました。そして迎えた年長最後の運動会。そこには重たいドラムをかつぎ、堂々とマーチを演じる息子の姿がありました。」

【鈴木さん】  えっ、すごくないですか。すごい。

【源嶋】  「この立派な姿の裏にどれだけの頑張りがあったのか、一つ一つを思い返す。夫婦で涙が止まりませんでした。つらかった園行事は今や息子の可能性を広げられる場所です」と。

【鈴木さん】  おお。

【源嶋】  すごい。園の先生方の対応が。子どもがやっぱり変わっていきますね。

 そうそう、やっぱり今日翼さんに出ていただくっていうことで、翼さんに絡んだといいますか、お話もいただいています。

【鈴木さん】  ありがとうございます。

【源嶋】  これは放課後等デイサービスで働いてらっしゃる職員の方からです。「学校が休みの日は朝の会で体操、遊び歌をしたり、帰りの会では手遊びをしたり、絵本を読んだりしています。」

【鈴木さん】  ありがとうございます。

【源嶋】  「体操するときも、絵本を読むときも、その子はいくら誘っても、少し離れた場所にあるソファーに座って自分の好きなことをして過ごしているんです。でも翼さんの絵本「なんでやねん」シリーズは大好きで。」

【鈴木さん】  なんでやねん。

【源嶋】  うちの子も大好きです。

 「読み始めようとすると「待って」と言って友達の前、最前列を陣取って座り、にこにこしながら見ています。今では帰りの車にも「なんでやねん」シリーズの絵本を全て持って乗り込んでいます。ここ数カ月、車の中で絵本を見ながら自分でストーリーを作り「なんでやねん」とつっこみを待つ姿も見られるようになりました。手遊びも興味を示していないのかなと思っていたら、最近ふとしたときに「つのつのつーの」を。」

【鈴木さん】  「つのつのつーの、つのつーの」ですね。

【源嶋】  「口ずさみながら、帰りの準備をする姿が。「つのつの歌ってるやん」と声を掛けたら、照れ笑いしておりました。見ていないようで、私たち指導員や友達がしている姿を見たり、聞いたりしてくれてたんやなと、改めて感じさせられた出来事でした。」

【鈴木さん】  僕がね、これは後で話す内容かもしれない。

【源嶋】  いいですよ。

【鈴木さん】  あのね、施設で僕、コンサートさせてもらってるって言いましたけど、僕ね、遊びやってても、うけた、うけないで、僕、考えてたところがちょっとあったんですよ。そんな話をして、今年のこれはすごい届いて良かったですよって。だから何かうれしくって、みたいな話をしていたのね。でもね、施設長されていた先生がね、「翼さん、いつもね、届いてないってこともないのよって。いつも普通に聞いているだけの子もいるけどねって、表情には分からないけれど、でもちゃんと届いてるのよって。ちゃんと、ちゃんと届いてるから、だからいつも来ていただいてるんです」って。あ、そうかって。見た目でとらわれちゃいけないんだな。ちゃんと届いているんだなっていう。だから、こういうことなんですよね。

【源嶋】  そうですよね。この子も手遊びは参加しなかったけど、興味を示していたからこそ、ふと口ずさむその姿が現れてるわけで。

【鈴木さん】  先生がいいと思うんですよ。先生が楽しんで「つの、ないつーの」って終わるんですけどね。なかなかばかばかしい手遊びなんですけど。それを楽しんでやってたと思うんですよ、絶対。それが伝わるんですよね。すごいな。

【源嶋】  聞いていないようでも子どもたちは耳を傾けてますよね。

 好きなものがある、当たり前ではなく本当にすごいことですよね。そうですよね。本が好きとかね、この「つのつの」が好きっていうのはすごいことですよね。

【鈴木さん】  そうですね。ある先生は「なんでやねん」が、加配の先生が「なんでやねん」を、その子が気に入ってて、その子はそれをいつも持ってくるみたいな。

【源嶋】  えー。

【鈴木さん】  「なんでやねん」にすごい力が。

【源嶋】  よりどころとなるというかね。力があるのかもしれないですね。

 別の保育者の方からも翼さんに絡んだエピソードを。「保育士5年目のときに受け持ったクラスは前年度担任したクラスが持ち上がりした年少クラスでした。その中に、少しでも気に入らないことがあるときれて暴力的な行動を起こしたり、激しい言葉を言ったりする子がいました。普段は先生大好き、先生じゃなきゃ嫌だ、一緒にいてと、よく慕ってくれていたのですが、きれると正反対。あっち行け、死んでしまえ、大嫌い、血だらけにしてやると思いつく限りの暴言とともに殴られ、引っ掛かれと生傷の絶えない日々でした。それでも常に、あなたのことが大好きだよという気持ちを持ち続けながら接するようにしてきたのですが、自分の保育は間違っているのかもしれない。私じゃなければ、あんなにきれないかもしれない。あの子さえいなければ他の子たちと、もっと関われるのにとマイナスな気持ちも常に隣り合わせで、1日が終わるごとに泣いてしまう日も多かったです。

 そんな日々を過ごしている中で、初めて鈴木翼さんのコンサートに行きました。その中で歌われた「花はここにさいて」という歌に涙が止まらなくなりました。「好きなだけでは務まらない。だけど好きだから越えてきたんだ。うまくいかないときもあるでしょう。だけど届いてる。きっと届いてる」という歌詞が当時の気持ちを包み込んでくれて、涙が止まらず、その担任した子は小学生になる前に発達検査をして診断名がつき薬を処方してもらいました。先日、買い物をしているときに、その保護者とその子に会いました。その子は来年、中学生です。」

【鈴木さん】  きっと届いてるって僕も歌の中で、やっぱり言っているのは自分の経験もあって、本当に届いてるのかな、本当に伝わってるのかなって担任持ってるときに。でもきっと届いてるし、その人だから伝えられることって絶対あるんですよね。その人にしか、その人にしか伝えられないことって絶対にある。

【源嶋】  「花はここにさいて」大好きですというコメントも。

【鈴木さん】  では。

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