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偏食に関わる感覚過敏とは?①

食べられるものが限定的で偏りが強い「偏食」。園でも対応に悩むことがあるのではないでしょうか?
偏食は「わがまま」ではなく、背景には様々な理由が。
偏食の原因のひとつに感覚過敏があります。感覚過敏の特性を持たない人には、なかなかその苦しさは想像しがたいでしょう。どんな状態をつらいと感じているのでしょうか?
五感の過敏さが食べることへの障害に
食べ物をおいしいと感じるとき、人は味覚以外の感覚も働かせています。ところが、感覚の過敏さがあると、おいしいと感じるどころか、食べ物や食べる行為そのものを生理的に拒絶してしまうことも。味覚の過敏さだけが偏食の原因と思われがちですが、人によって、五感それぞれに様々な不快さが生じます。過敏さだけでなく、感覚の鈍感さが偏食につながることもあります。
聴 覚
音が気になる
泣き声や金属音のように耳をつんざくような音が、特に苦手な子がいます。また、自分に必要な音だけを選別して聞く機能が発達していない子は、ザワザワしている保育室では、雑音まで拾って気が散ってしまい、食事に集中できません。食べ物を噛む音が、気持ち悪いという場合もあります。
視 覚
不快な見え方をする
いちごの種のツブツブが際立って、目に飛び込んでくるように見え、気持ち悪い、怖いと感じることもあるといいます。緑のものは食べないなど色に過敏だったり、白いご飯に何かが混ざる見た目が嫌だという子も。見知っている食べ物かどうかを色や形で判断し、見たことがないと「食べない」と決めてしまう子も少なくありません。
教えてくれた人/神奈川県立こども医療センター 総合診療科医長 患者家族支援部長 田上幸治
イラスト/たかはしけいこ
取材・文/仲尾匡代
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PriPriパレット 2022年6・7月号

PriPriパレット 2022年6・7月号

14・15ページに掲載

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