自尊感情を育むかかわり②
自分を無条件にいいと思えるのが自尊感情。非認知能力のなかでも、とくに大切なもののひとつです。子どもの自尊感情を育むかかわりを考えてみましょう。 | |
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子どもの自尊感情を育むためには、乳幼児期のかかわりが大切です。できる・できないで評価したり、子どもの人格を否定したりせず、無条件で子どもを認めます。たとえば、友だちをたたくなど好ましくない行動をしたときに「悪い子ね」などとその子の人格を否定するのではなく、「どうしたの? 何かいやなことがあったのかな?」と行為の背景にある子どもの気持ちを尊重しましょう。「どのような行為をしてもあなたを大切にすることは変わらない」と伝わるようにするのです。 また、子どもの苦手なことに目を向けるのではなく、得意なことを伸ばしていけるような機会をつくります。自尊感情がしっかり育った子どもは、それを支えに生きていくことができます。 |
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園生活のなかで自尊感情を育む工夫 | |
ありのままを受け入れる できる・できないではなく、そのままを認める。 |
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応答的なかかわりをする 子どもの要求に関心を示して応え、自分の価値を認識させる。 |
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いいところを見つけて伸ばす 子どもの得意なことが生かせる活動を用意して、輝く機会をつくり、自信をもたせる。 |
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教えてくれた人/帆足暁子 イラスト/川合翔子 取材・文/こんぺいとぷらねっと |