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支援のアイデア

遊びの中で身につく
「走る・ジャンプする」②

成長の過程で獲得し、生活や運動に関わる動きのベースとなる「基本動作」。今回は、「走る・ジャンプする」にスポットをあてます。苦手を少しでも減らし、安全に過ごせて楽しく活動に参加するために、保育の中でできる支援を紹介します。
こんな姿、こんな苦手がある子はいませんか?
子どもの姿から、発達のどの部分につまずきがあるのかがわかります。よく観察し、支援のポイントを見極めましょう。
手をブラブラさせて走る・ドタバタ走る
スムーズに走るためには、足の動きに合わせて手をリズミカルに振る必要があります。手足を同時に動かす協調運動がうまくできない場合、手がブラブラするなどぎこちない走り方になります。
片足ずつのジャンプになる
足首を同時に曲げたり伸ばしたりする運動の感覚がもてない、体全体を縮めたり伸ばしたりして勢いをつけられないと、両足を揃えたジャンプができません。
足をきちんとつけない・つま先立ちで走る
感覚過敏によって足の裏に当たる感触に不快感があると、足の裏を地面につけることができません。つま先立ちの不安定な走り方になります。
フラフラする・すぐに転ぶ
体幹がしっかり育っていない子どもは、姿勢が保てず、常にフラフラと体が揺れています。機敏に動けず、少しの段差でつまずいたり、足をひねったりして転びやすいのも特徴です。
ほかにも
● まっすぐ走れない
● レーンなど枠の中や、線に沿って走れない
● 障害物などにぶつかりやすい
● 速度を変えられない
● 方向転換ができない
● 走る・ジャンプするのを嫌がる など
教えてくれた人/作業療法士・保育士 吉賀紀久美
イラスト/宮下 和
撮影/中島里小梨(世界文化ホールディングス)
モデル/坂元 楓
取材・文/こんぺいとぷらねっと
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掲載されているのは

PriPriパレット 2023年4・5月号

PriPriパレット 2023年4・5月号

44・45ページに掲載

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