切り替え場面の環境設定②
園生活の中で、子ども一人ひとりがのびのびと過ごせる環境について考えます。今回は活動と活動の間、切り替え場面に注目します。 | |
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1. 切り替えられない子の「アセスメント」を 次の活動にスムーズに移れない子どもがいたら、まずその理由を分析する「アセスメント」を。たとえば、着替えでいつも走り回る子を観察したら、「ふざけているのではなく、着替えの動作が苦手で逃げている」とわかった例があります。理由がわかれば解決への手だてを導きやすくなります。 |
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2. ことばの指示だけではなく楽しい体験を積み重ねる 活動への移行をことばでの指示で促すばかりではなく、子どもが苦手な次の活動自体を楽しいと感じられる工夫をしてみましょう。くり返すうちに、「次は楽しいことが待っている!」と、自分から次の活動に移れるようになります。 |
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3. 保育をもっと楽しく!の視点で 「みんなで一斉に、同じことを同じように」という考えを捨てて、子ども一人ひとりに応じた保育を考えてみましょう。やらない選択を認めたり保育者が手伝ったりして、肩の力を抜き、保育者自身も保育を楽しむ視点で環境を見直してみましょう。 |
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教えてくれた人/ チャイルドフッド・ラボ代表理事 藤原里美 チャイルドフッド・ラボ専門相談員 黒葛真理子 イラスト/坂本伊久子 取材・文/こんぺいとぷらねっと |