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支援のアイデア

ペアトレを保育に活かすために②

ペアレント·トレーニングの手法を保育者向けに応用し、日々の保育で実践できるようにご紹介。今回は、ペアトレを身につけて、保育で活用するためのコツをご紹介します。
ペアレント・トレーニングとは
アメリカを中心に開発された発達障害のある子の保護者を支援するプログラム。子どもとのよいかかわり方を学びながら子どもの発達促進や行動改善につなげ、子育てが楽しくなることを目標としている。
ロールプレイで練習してみましょう
ペアトレを身につける方法のひとつに「ロールプレイ」があります。場面を決め、保育者が役割に分かれて劇のように演じるもので、対応の練習だけでなく、子どもの立場も体感できます。「ほめる」「待つ」「指示」のどのテーマでもロールプレイができるので、俳優になったつもりで、ぜひ取り組んでみましょう。
3人1組で行います
●子ども役
●保育者役
●観察者
ロールプレイ<テーマ例>〜「ほめる」
初めてやるときは、取り組みやすい「ほめる」をロールプレイしてみましょう。「ほめる」について、詳しくは2023年8·9月号をご覧ください。
1. 場面とほめ方を決める
たとえば場面を「子どもが椅子に座った」ことをほめるとしたとき、「保育者の話を聞くために姿勢よく座った」のでほめるなどと、その子の背景や行動の理由などは不要です。なるべく簡潔に行動だけを場面にします。慣れるまでは、台本をつくり、セリフどおりにほめてみましょう。
2. それぞれの役割を演じる
あらかじめ決めた役割で台本を参考に演じます。観察者はそれを観察して、よいところをメモしましょう。
(最初はセリフのとおりに言ってみます)
3. 子ども役から感想を言う
子ども役から感想を言います。続いて保育者役が感想を言い、最後に観察者が保育者役のよかった点を伝えます。ここでは、できていないことや、直したらいい部分は指摘しないのがポイント。必ず、どこかよかったところを見つけてほめましょう。そうすることで、観察者も、人をほめる視点が身につきます。
(必ずポジティブな視点で意見を言います)
4. 役割を交代して演じる
続いて、子ども役が保育者役に、保育者役が観察者に、観察者が子ども役に交代します。必ず全員が子ども役を体験できるようにしましょう。そうすることで、子どもの気持ちがわかると同時に、ほかの保育者役のいいところや、真似したい部分も見えてくるため、どんどんじょうずにできるようになっていきます。
(ひとつの役は1分程度で交代していきます)
教えてくれた人/臨床心理士 河内美恵
イラスト/たかまつかなえ
取材・文/小栗亜希子
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掲載されているのは

PriPriパレット 2024年2・3月号

PriPriパレット 2024年2・3月号

58・60ページに掲載

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