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支援のアイデア

「不安が強い子」への対応①

園で見られる子どもの困っている姿。同じように見えても、背景や特性は様々で、必要な支援も異なります。この連載では、園での事例を取り上げ、支援のあり方を学びます。今回は「不安が強い子」です。
「不安」といっても理由はそれぞれ
発達に課題のある子の中には、ささいな環境変化にも不安を強く感じたり強いストレスとなったりし、その反応として様々な行動が出る子がいます。園の集団生活の場では、ほかの子どもたちにとって心地よい環境や楽しい体験でも、不安を感じたり、感情のコントロールができなくなったりする場合も。
子どもによって、不安を強く感じる原因やきっかけは異なり、いろいろな要因が絡み合っている場合も少なくありません。そのため保育者は、その子をよく観察し、保護者からの情報やほかの保育者の気づきも参考にしながら、不安の原因を推測し、その子に適した支援の方法を考える必要があります。
その際、大前提として、けっして子どもに無理強いをしないこと。子どもにがんばらせることで不安への耐性をつけ、克服を目指そうとする方法は、逆効果になります。
苦手なものから逃げられる安全な場所や安心できるグッズを用意して、子どもが落ち着ける環境やパターンを見つけることが、不安の解消につながるでしょう。
「不安」の主なタイプ
❶理解がゆっくり
❷感覚過敏
❸失敗が苦手
❹場面緘黙
❺保護者と離れられない
教えてくれた人/
公認心理師、臨床発達心理士
白馬智美
イラスト/ナカムラチヒロ 取材・文/こんぺいとぷらねっと
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掲載されているのは

PriPriパレット 2024年4・5月号

PriPriパレット 2024年4・5月号

34ページに掲載

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