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支援のアイデア

個別の指導計画①

特別な配慮が必要な子への個別の指導計画は、書き方に悩む保育者も多いようです。まずは、さまざまな文例からヒントを見つけてみませんか?〝語彙〟が増えると、子どもの捉え方や手だてが見えてきます。

子どもの姿を的確に捉えた計画を書くために

個別の指導計画は、特別な配慮が必要な個々の子どもの実態に合わせて必要な支援や手だてを記し、日々の保育に活かすためのものです。個別の指導計画で大切なことは、子どもの姿をしっかり捉えること。子どもをよく観察して「何に困っているか」を知ることからスタート。「子どもの姿」→「願い・ねらい」→「手だて」→「振り返り」のサイクルで計画・評価し、それによって成長した「子どもの姿」から次の計画につなげます。
 個別の指導計画は、クラス単位で書く一般的な指導計画とは違った視点や表現が必要となり、苦手と感じる保育者も。そんなときは、計画のさまざまな書き方に触れて“語彙力”を養うと、子どもの捉え方や手だてなどの引き出しが増え、計画が立てやすくなります。ここで紹介する文例を参考に、個々の子どもに合った計画を作成する力をつけていきましょう。

個別の指導計画を書く際に大切にしたいこと

保育者が困っている実態ではなく、子どもが何に困っているかに気づくことが大切。作成の際に意識したいポイントを紹介します。
\書く前に まずはここから!/
保育者視点を子ども視点に転換!
個別の指導計画を作成する際、保育者の視点を子どもの視点に転換してみましょう。ポイントは、保育者を主体にした「〇〇すると対応に困るな」という考えを、子どもを主体に「Aくんは困っているのかも」と考えてみること。子どもを主体にした視点に変えてみると、「子どもの姿」や「願い・ねらい」「手だて」が自然と変わってきます。
\書くときは ここをおさえよう!/
①子どもの姿
項目ごとに子どもの気になる姿を記入します。子どもの立場に立って、子どもが困っていることやその理由を考えて記しましょう。
②願い・ねらい
どのようになってほしいかを記入します。スモールステップで願い・ねらいを設定。実態に合わなくなったときは、修正や調整をして直します。
③手だて
どう支援するかを記入します。手だては、子どもの育ちに沿って考えることが大切。子どもの「今」の育ちをしっかり捉え、スモールステップで進めていきましょう。
④振り返り
単に「できた」「できなかった」を評価するのではなく、子どもの変化、取り組む姿、成長した姿などを記して、次の「願い・ねらい」「手だて」につながるようにします。
教えてくれた人/
武蔵野短期大学客員教授・同附属保育園所長
酒井幸子
イラスト/みずじ 
文例執筆協力/小島直子・吉岡奈津子
(武蔵野短期大学附属幼稚園・保育園)
取材・文/麻生珠恵
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PriPriパレット 2025年8・9月号

PriPriパレット 2025年8・9月号

51,52,54,56ページに掲載

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