子どもの電子メディア依存
その不調、電子メディアのやりすぎかも?
電子メディアの使用時間が長くなると、体や心にさまざまな影響が出てしまいます。チェックリストに当てはまるような子がいたら、電子メディアの使用は適切か保護者と一緒に見直してみましょう。
体だけでなく心の不調の原因に
電子メディアが引き起こす悪影響のうち、最初にあげられるのは、生活習慣の乱れです。夜遅くまで使用する、ブルーライトを浴びて寝つきが悪くなるなどで睡眠時間が減少。それにより、朝起きられなくなる、日中無気力になり運動量が減るなどの影響が出てしまいます。
また、電子メディアに熱中することで人とのコミュニケーション時間が減り、社会性が育たなくなる懸念も。左記チェックリストに当てはまるような子がいたら、保護者に「最近お子さんはよく眠れてますか?」など、声かけをしてみましょう。
電子メディアの影響チェックリスト
【体の不調】
□いつも眠そうにしている
□外であそんでいてもすぐ疲れる
□夕方くらいから元気になる
□ことばの発達が遅い
□視力が落ちた
【心の不調】
□表情が乏しい
□思いどおりにならないとパニックを起こす
□戦いごっこを好む
□自発的なあそびが少ない
□一方的にしゃべる
監修/諏訪清隆先生
北海道・旭川赤十字病院小児科第一小児科部長。日本小児科医会「子どもとメディア委員会」委員。2010 年「子どもとメディア北海道」を設立し、電子メディアがもたらす子どもの発達へのリスクについて啓蒙活動を行う。
構成・文/香山倫子(KWC) イラスト/ゼリービーンズ