保護者との連携
子どもの発達相談~ひとつのあそびに集中できない子どもを心配する保護者
あそびの楽しさがまだわからないため、
一緒にあそんで楽しさを伝えましょう
友だちの使っているおもちゃを欲しがって、手に入れてもすぐに目移りするというケースも同様で、あそびの楽しさがまだわからないことが理由かもしれません。そんなときは、おとなが一緒におもちゃであそび、あそびの楽しさを伝えることが大切です。
逆に、ひとりで集中してあそんでいる場合には、むやみに声をかけないよう、気をつけましょう。あそんでいる子どものそばで見守っていると、積み木を全部積み上げたり、チェーンをすべて通し終わったりするなど、ひとつのことが完成したときに、子どもはパッと保護者を見るはずです。そのタイミングで、子どもの目を見てたくさんほめてあげましょう。
このようなかかわりのなかで、自己肯定感が育ちます。
お話/小野崎 佳代先生
(東京未来大学 こども心理学部こども心理学科 保育・教職センター 特任教授)元東京都荒川区立保育園園長。現在は、保育者をめざす学生の育成にあたる。「子どもとことば研究会」会員。穏やかな語り口調で、心に残る的確なアドバイスをもらえると、学生の信頼も厚い。
イラスト/すずきもも