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3・4・5歳児の排泄(はいせつ)の自立

3・4・5歳児の排泄(はいせつ)の自立

子どもの自尊心を傷つけないように排泄自立のサポートを
幼児の排泄の自立とは、尿意を感じてもしばらくの間我慢できて、自らトイレに行って用を足し、後始末や環境配慮までできるようになることです。3~5歳頃になると、トイレで用が足せますが、まだ排泄の自立は十分とはいえません。

そのため保育者はさり気なく確認して、必要なときは声かけをしていきましょう。このとき注意したいのは、3歳以降は自尊心が芽生える時期なので、子どものプライドを傷つけないように配慮することです。

園で失敗した子には「大丈夫だよ。着替えて、さっぱりしようね」とやさしく声をかけて、子どもの自尊心を傷つけないように対応してください。

排泄の発達の目安

20161102_02

3歳ぐらい
●排泄の前に「おしっこ」「うんち」とことばで知らせ、ひとりでトイレに行ける
●ひとりで排泄できるが十分ではないので、大人の付き添いが必要
●排泄後、水を流し、手を洗って拭ける
●ズボンやパンツを全部脱がずに、下ろして排泄できる
●排泄のコントロールが完全でないので、夜、おねしょをする子もいる

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4歳ぐらい
●ひとりでトイレに行き、排泄後、自分で拭いて始末ができる
●トイレのマナーや正しい使い方を覚える

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5歳ぐらい
●活動が始まる前にトイレに行くなど、生活の見通しがもてる
●ドアをノックする、排泄後は手を洗う、スリッパをそろえるなどのマナーが身につくが、おろそかになる子もいる

監修/菜の花保育園(山梨県甲府市) 主任保育士 石田幸美先生
地域の保護者の声に応え、志を同じくする保育者と10年前に同園を設立。「子どもの湧き出る思いを大切に!」をモットーに、保育にあたる。
イラスト/石崎伸子

 

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PriPri プリプリ 2016年11月号

PriPri プリプリ 2016年11月号

95-97ページに掲載

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