PriPri発達支援 “わかる” と “できる” を増やす「視覚支援」
絵カードで作る視覚支援ツール
複数枚の絵カードを組み合わせて作れるスケジュール表や手順書などの視覚支援ツール。ツールの形状を考える際は、「子どもの特性を配慮した使いやすさ」と「その子が楽しみながら使える工夫」をポイントに据えることが大切です。「食事の準備」の手順書を例に、さまざまな形のツールとその特徴について紹介します。
HOW TO1 見通しをもって準備をしたい子には一覧式を
すべての手順を最初に見られるので、次に何をするか、先の見通しをもって食事の準備ができます。先が見通せると、安心して活動できる子に適しています。
HOW TO2 ホワイトボードに貼ってクラスのみんなが見られるように
絵カードを拡大コピーして部屋のホワイトボードなどに貼れば、クラスの子みんなで使えます。
HOW TO3 ひとつずつ工程を確認しながら準備をしたい子には卓上式
複数の絵カードが一度に目に入ると気が散ってしまう子には、ひとつの手順が終わったらカードをめくるタイプがおすすめ。絵カードを1枚ずつ確認できるので、ひとつの手順に集中して取り組むことができます。
HOW TO4 カードをくるっとひっくり返すのが、お楽しみに
ひとつの工程が終わったら、カードを裏返します。「できたね!」のイラストが子どもの励みに。カードをめくるのが好きな子に向いています。
監修/佐藤 曉(岡山大学大学院教育学研究科 教授)
写真/磯﨑威志(Focus & Graph Studio)、久保田彩子(本社写真部)
取材・文/森 麻子
絵カードイラスト/鹿渡いづみ
支援ツール作成/佐藤ゆみこ
モデル/小吹奈合緒