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あそびの中から「生きる力」は育つ

あそびの中から「生きる力」は育つ

「生きる力」とは、将来社会に出ていくときに必要になるもので、幼児期の園生活を通して育成されます。では、「生きる力」は、園生活のどんな場面で育つのでしょう。3歳児のAちゃんを追ってみましょう。朝の会のAちゃん。「今日はどんな楽しいことがあるかな?」。保育者の話を聞き逃すまいと真剣です。

活動の中では、友達と一緒に絵本を読んだり、仲良く手をつないだり。思いやりや協調性など、様々な気持ちを抱きながら、友達との関わりを深めています。こうした、主体的に園生活を楽しむための興味・関心・態度こそが、生きる力の基礎なのです。

読み取る視点
非認知的能力
非認知的能力とは、主に意欲・協調性・粘り強さ・忍耐力・計画性・思いやりなど、学力のようにテストでは測ることができない、内面的な能力を指します。幼児期に身につけたい力として世界的に注目されており、新しい要領、指針の「育みたい資質・能力の三つの柱」の中に示されたことにもこうした背景があります。非認知的能力は、0・1・2歳児期のアタッチメント(愛着形成)が土台となり、「生きる力」の基礎となります。保育者には、生きる力が育つために必要な、時間や空間、愛情ある関わりを保障することが求められます。

文・写真/伊東俊樹(花園みどり保育園園長・保育総合研究会JAMEE’S会員)

監修 JAMEE’Sとは
保育総合研究会(会長:椛沢幸苗氏)の中から、次世代を担う若手の会員で構成された、運営および乳幼児教育の研究グループ。

 

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PriPri プリプリ 2018年12月号

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