保護者との連携
子どもの発達相談~離乳食が進みません
「食べさせなくては」というプレッシャーから保護者を解放して
離乳食の相談で、「食べない」という質問の場合は、まず「大丈夫」と伝えます。子どもが「食べることが楽しい」と思える雰囲気づくりが何より大切です。保護者が無理にでも食べさせようと神経質になっていると、子どもはプレッシャーを感じて食べなくなることもあるからです。「いつか必ず食べるようになるから」と、保護者がほっとして力をぬけるようなことばをかけるとよいでしょう。
この時期に何を食べさせたらよいかなど、具体的な回答を求められた場合は、栄養士に答えてもらってもよいでしょう。保護者はより専門的な立場から回答してもらえると納得しやすいものです。
お話/小野崎 佳代先生
(東京未来大学 こども心理学部こども心理学科 保育・教職センター 特任教授)元東京都荒川区立保育園園長。現在は、保育者をめざす学生の育成にあたる。「子どもとことば研究会」会員。穏やかな語り口調で、心に残る的確なアドバイスをもらえると、学生の信頼も厚い。
イラスト/すずきもも